SKULL CANDY @上野センセーション

Filed under: LIVE REPORT — タグ: — LUCK'A @ 2008.04.15

SKULL CANDY
2008.2.17
@上野センセーション

アルバムの発売記念のライブツアーで全国各地を回っているSKULL CANDY(スカルキャンディ)。
この日はそのツアーの10 日目。千葉、東京、神奈川と関東3連ちゃんの真ん中でもあった、この日のライヴ会場は上野にある「ライヴハウス・センセーション」。

この日、僕が会場に入ると、ちょうど一つ前の朋友のWitchery SKANK(ウィッチェリスカンク)がプレイを開始。ツインガールズ・ボーカルを有した、彼らとも地元で親交も深く&レーベルメイトでもある、このWitchery SKANKがこれまたハッピー&熱いライヴを展開。”SKULL CANDYまで、みんな余力を残しているのかな…?”と心配になるぐらいの盛り上がりを見せていた。

さあ、次はこの日のイベントのトリでもあった、SKULL CANDYの登場。俄然さっきよりグッとステージ前方の人口密度も高くなる。

SEが流れ、機材セッテイングを隠すためのカーテンが開き、青いライトをバックにメンバーが登場。スカのスキャットとキャッチーなホーンのイントロに乗せて、1曲目の「MY SWEET RADIO」で、この日のライヴはスタート。と、同時にフロアでもスカ・ダンスが始まる。サウンド的には、ダウンビートと2ビートが合わさったスタイルでグイグイと攻める、この曲。ギターソロではライトハンド奏法も交え、ノらせる、聴かせる、魅せる&驚かせるをまさに1曲の中で凝縮体感。そして間髪置かず突入した、2曲目の「Fly Out」では、ボーカルと2人のホーン隊が揃いのステップも披露。間奏のホーン隊のリレーションのソロに合わせ、オーディエンスも一緒に回ったりと、お客さん側も楽しそうにライヴに参加。〈今は曇っていても、きっと晴れがくる。私がついているから大丈夫〉とのメッセージが伺えるこの曲。歌中の「明日もキレイな花が咲くから」の力強い説得力のあるメッセージには、会場のオーディエンス共々僕もパワーをもらった。

このSKULL CANDYは、ボーカルのMAKIちゃんが、音楽大学の声楽家を出、今はボーカルスクールの受け付け(こっちの方は関係無いが(笑))をしているだけあって、まず歌がうまい。キチンとライブハウスの後ろまで届き、何を歌いたく伝えたいかが非常によく分かるし、キチンとそれが聴き手に伝わってくるのだ。加えて、それを支える演奏陣。特に先述の「Fly Out」では、間奏では4つ打ちになったり、2番ではテンポを落としたりと、単調&一辺倒では無い部分や幅の広さも感じ取れたり、1ステージや1曲の中に、各パートがシッカリとソロパートも披露。各メンバーの見せ場もキチンと作られた、メリハリ感を意識した演出も心憎い。

話をライヴ本編に戻そう。
軽快なホーンのイントロから入るブライトなナンバー、「Junkie’s World」を3曲目にプレイした彼ら。シンガロング的な間の手が入る、メリハリのついたナンバーであるこの曲では、今度はベースがソロを披露。続いて、切り裂くようなギターのカッティングと共に、ドライヴ感溢れるストレートなナンバー「ももいろ」に突入。春につきものの、〈別れ〉と〈新しい未来への希望や期待、夢〉が歌われる、このシーズンにピッタリの、哀しみとそれを吹き飛ばすだけの希望や励ましが歌詞やサウンドからヒシヒシと伝わってくるこのナンバーでは、ステージのメンバーに合わせて、フロアのオーディエンスも前後に身体を楽しそうに揺らす箇所も印象的。そう、彼らはステージもお客さんも一緒の全員参加型のライヴを信条としているバンドなのだ。そして、ここでようやく気づいたのだが、ボーカルのMAKIちゃんのマイクには、ヘッドカバー以外全部ピンクのラインストーンが張り付けてられていた。その辺りの気づくか気づかないかのところにまで、自己主張を漲らせているのも、実にSKULL CANDYらしい。

続いてギターのTATSUYAのMCの後、後半戦に突入。
5曲目は、ラストへと向かう疾走感がたまらない「マシュマロ★DAY TRIP」。そして、本編のラストは、更に「ついて来い!!」との煽りの後、ストレートでドライヴ感のあるナンバー、「I won’t stop anymore」をプレイ。まるでラストに向けて全力疾走で駆け抜けて行くかのようなこのナンバーに、オーディエンスも最後の力を振り絞るように思いっきり呼応。サビの倍テン(テンポが2倍)になる箇所では、オーディエンスも一緒に大合唱。ラストのサビまで、まるで三段式のように高揚していく自分に気づく。
そして、本編が終わり、アンコール。
「外は寒いけど、中は熱くなりましょう!!」とのMAKIちゃんのオーディエンスへの呼び掛けの後、ステージもお客さんもタオルを上に掲げ準備開始。そう、ラストはシンガロング的な呼応も逞しい、英語詞ナンバー「Go! But reality」。今まで以上の高速スカ・ビートの上、フロアではタオルが曲に合わせ大旋回。最後はステージもフロアのオーディエンスも一斉にジャンプをキメ、締め。

明るく前向きな気持ちにさせてくれ、その気持ちのまま持ち続けたまま帰宅出来た、この日のSKULL CANDYのライヴ。”彼らを信じ、ついて行けば、近い将来、まだ見たことの無い素晴らしい光景に誘ってもらえるかもしれない…”。その日を信じて、今後の彼らの活動により一層の期待をしたいと思う。

レポート 池田スカオ和宏
PHOTO 加藤晴久


【他の出演者】


【グッズ】


【セットリスト】
1. MY SWEET RADIO
2. Fly Out
3. Junkie’s World
4. ももいろ
5. マシュマロ★DAY TRIP
6. I won’t stop anymore
EN. Go! But reality


【メンバー】
Vo.MAKI
G.TATSUYA
Ba GEORGE
Dr.36(ミム)
Tb.USSHI-
Sax.AYAKA


【プロフィール】
◆大阪発6人組バンド”スカルキャンディ”。平均年齢”ハタチ”の、ピチピチガールズ&ボーイズ。ボーカル”MAKI”のキュートながらも抜群の歌唱力、乙女心をくすぶるポップなメロディセンスでガールズスカ界に撲りこみ!。2006年8月には日本クラウンストーンズより発売され話題を呼んだオムニバス「姫スカ」に”PARTY”で参加。 Yum!Yum!ORANGE、レトロ本舗、GOLLBETTYなどのガールズスカバンド総勢11組が参加した中でも圧倒的な存在感を残した。そして12 月にリリースしたファーストミニアルバム「GIVE ME BIG SMILE」が7000枚を超えるセールスをあげ、一躍シーンの最注目アーティストに成長! 2007年8月にリリースした1st シングル「君がくれたもの」が、オリコンインディーズチャートで最高6位を獲得!! その興奮冷めやらぬまま、10月17日に早くも2nd シングル「マシュマロ★DAYTRIP」をリリース!!


【商品スペック】
SKULL CANDY
1st full album
「MERRY MERRY!!」
RRE−004
¥2625−(Tax in)
【Rocky Road Records】


【Live Information】
3月15日(土)滋賀B-FLAT
w/ GELUGUGU、ムラマサ☆、CUTIE Pi、Witchery SKANK
3月23日(日)富山CLUB MAIRO
w / Witchery skank、BERRY ROLL、Seattle Standard Cafe’、jack-o’-lantern、DAY BREAK
3月25日(火)高崎CLUB FLEEZE
w / Witchery SKANK、向日葵、Darling、etc…
3月26日(水)仙台MACANA
w/ WitcherySKANK、LAUGHTER、CAMEL、Tiny memory
3月27日(木)渋谷CLUB ASIA
3月29日(土)八王子MATCH BOX
w/ Witchery SKANK、きゃんでぃ☆といぼっくす、YVE、the spinach…etc
3月30日(日)上野SENSATION
w / Witchery SKANK、YVE、quaff
4月4日(金)心斎橋KING COBRA(ツアーファイナル)
SKULL CANDY、Witchery SKANK 2マンLIVE!!
5月4日(日)@川崎CLUB CITTA’
“MUSIC DAY 2008 Hoppin’ & Steppin’ SHOW CASE”
w/ LONG SHOT PARTY、RUDE BONES、DALLAX、The Japonicans、舞丹旅、CUTIE Pi、CHANGE UP、ADAMOSTE KINGS、Moody★Rudy、DROPS、RIDDIMATES、FRAIL HEAD、SQUEEZE、Yum!Yum!ORANGE、ROCK A TRENCH、D-snick、CHILD SCHOOL TV!!、and more..


【アーテイスト・ホームページ】
http://my.minx.jp/skullcandy

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