SISTER JET MR.LONELY TOUR FINAL!!

Filed under: LIVE REPORT — タグ: — LUCK'A @ 2010.04.25

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SISTER JET
MR.LONELY TOUR FINAL!!
2010.4.3
@Shibuya Club Quattro

 ムーディでアダルティな50年代~60年代のスウィンギンやビバップがBGMとしてフロアに流れ、ほどよいムードが会場を包んでいる。この日はSISTER JETのニューシングル「MR.LONELY」の発売記念ツアーの最終日。場所は彼らのワンマンでは最大規模となる渋谷クアトロだ。昨年末12月17日に行われたワンマンからわずか3ヵ月半でキャパシティが2倍になっているにも関わらず、場内は大盛況。この辺りからも彼らの今の勢いを伺い知ることが出来る。

 今回の我がラッカは、この「MR.LONELYツアー」のTシャツ、タオルを始め、ショルダーバッグ等の物販物一式の制作を請け負った。場内で多く見られたショルダーバッグを肩にかけたり、既にTシャツを着、タオルを首にかけた多くのJETSを見るにつけ、なんだか嬉しい気持ちになる。

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 場内が暗くなると、いつもの「THUNDERBIRD ARE GO!」のカウントダウンのSEに乗り3人がステージに現れる。ドラムのケンスケは「SISTER JET」と荒っぽく書かれたいつものフラッグを手に持っての入場だ。スター性溢れる登場シーンに場内からは嬌声が上がる。ボーカル&ギター・ワタルの「パーティ始めようぜ」の一言に、場内も踊る気満々。ダンサブルさとモッドさ、ちょっぴりのセンチメンタルさを交えた「恋してクレイジー」が始まる。ブリッジ部分の上昇感とダンサブルさが心地よい同曲。ショウは、1曲目から前線にせり出しお客さんを煽る。毎度のことながら、ラストの怒涛さと最終でもう一度テーマに戻る辺りはゾクッとさせられる曲だ。ノンストップで次の「DJ SONG」に突入すると、会場の温度がもう一度上がる。音階が上がっていくフレーズに場内がシビれ、「愛をもっと」のフレーズに会場が呼応する。ここで早くもメンバー紹介が挟まれる。一人ひとり紹介されるごとに会場からは嬌声と歓声が上がる。続いて、独特のドラムのビートと印象的なギターフレーズが飛び出す。3曲目は「ラブコメ」だ。ここでのドラムのケンスケが打ち出す4つ打ちは、踊るためのビートを通り越し、突き進むためのビートと化す。フロアタムを活かしたドラミングが会場に更なる生命力を与え、リズムの表情をコロコロと変えながらの表現力がサウンドにドラマをもたらす。
 そんなケンスケが4つ打ちでつなぐ中、ワタルが会場に「今日は何曜日だっけ?」と問いかける。「Saturday」と会場中が返す中、ベイ・シティ・ローラ―ズの原曲の甘酸っぱさを残しながら、独自のオリジナリティをブレンドさせたカバー曲「Saturday Night」が飛び出す。断然こちらの方がオリジナルよりもワンナイトの刹那性がある。

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 「イイ感じ、イイ感じ、渋谷クアトロ。暴れられる新曲を作ってきたぜ」とのワタルによるイントロデュースの後放たれたのは、新曲の「8ビートはパンク少年のもの」。高速ロカビートが会場を炸裂させ、ショート・シャープなチューンが会場をスパークさせる。
 ケンスケの打ち出すビートに乗せ、ケンスケとショウが犬の遠吠えを上げる。そのまま彼らのテーマとも言える「JET BOY JET GIRL」に突入し、ワタルが歌やギターで会場中のJET BOY JET GIRL達を煽る。パーティはまだまだ続いていくことを宣言しているかのような同曲に、会場中がクラップとJET BOY JET GIRLとのコールをステージに返す。更なる一体感と一丸性が生まれた瞬間だ。
 ケンスケによる変則な2ビートが飛び出すと、今までとは違ったムーディな世界への誘いが始まる。続いてはダイナミズムを携えた「I.L.U.(I LOVE YOU)」だ。ワタルによるギターソロが会場に響き渡る。うーん、愛に満ちたナンバーに会場中もうっとりだ。

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 ここでチューニングタイム。ワタルが軽いMCを。まずはこの日来てくれたオーディンエンスに感謝し、続けて今日は昔の曲から新曲まで存分に楽しませることをマニュフェストする。
 続いて、ジョン・レノンとその妻、オノ・ヨ―コの間柄やお互いのリスペクトさにインスパイアされ作られた「ono-way」が鳴らされる。ベースの低フレットでのループにシンプルなドラミング、そこに切り込むギターも印象的。愛しさと健気さがヒシヒシと伝わってくる曲だ。その後、ショウの16分ダウンピッキングによる電撃性とワタルのギターの適度なヒステリックさがたまらない「バイバイハニー」、恒例の女性のSISTER JETのアナウンスに乗り、会場にクラップを巻き起こした「I Know」等、ロックンロールの魔法がふんだんに会場に振りまかれる。

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 ここでドカーンと大発表が。6月6日に、ワタルが28回目の誕生日を迎え、その生誕記念に6月6日にナント、彼らがワンマンライヴを日比谷野音で1000円という破格値で行うことが告げられる。このビッグ・サプライズに会場からは歓喜のどよめきが。そして、その前日には、SISTER JET企画で新代田のライブハウス『FEVER』にて、誕生イブ祭の対バンライヴが行われることも報告。その上、6月2日には新曲が発売される、と次々と嬉しい発表がくりだされる。そして、そのMCを継ぐように、その新曲「キャラメルフレーバー」がここでプレイされる。ミディアムなナンバーで、ロマンティックでファンタジック、それでいての切なさを多分に携えた同曲。<2人はこのままどこまで行けるのか?>そんな先行きの不安や、主人公の二人のこれからを案じたくなる楽曲だ。次も新曲「ナミダあふれても」が放たれる。”<信じていれば夢はきっと叶う>なんて簡単に言うなよ”、との思いが込められた、彼らにしては珍しく現実的でメッセージ性のある楽曲だ。

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 ライヴはテンポ良くドンドン、いや、ズンズン進んでいく。続いては「to you」だ。メリハリの利いた構成の中、サビの部分では会場中がパーッと明るくなる。ノンストップでスタックスビートが飛び出す。続いての「Count2」では、会場に更なる明るさを呼び戻す。夜が明け、徐々に陽が昇っていくようなダイナミズム溢れる曲だ。
 ワタルがここでMC。「みなさん。パーティには終わりがくる。後悔したくない。残り3曲でさらにテンション高く盛り上がろう!」と、ラストスパートへのアライアンスを呼び掛ける。そして「hello goodbye days」が始まると、会場が更に起爆する。ショウのベースのダウンピッキングに、ワタルの切り裂くようなヒステリックなギターフレーズが切り込まれ、合わせて会場の温度もグワッと上がる。続いての「La La Dance」では、会場に多くの風船が舞う。サビの部分ではクラップ&コール&レスポンスも炸裂。ショウもベースそっちのけでタンバリンを打ち鳴らす。会場も満面の笑みで盛り上がる。スリリングでカッコイイんだけど何故だかハッピー、そんな不思議な体験だ(笑)。ラストは会場全体を次なる高みへと連れて行くべく「MR.LONELY」をプレイ。ケンスケがバスドラを踏みながら、フラッグを振り、それをステージ前方のオーディエンスが引き継ぎ、はためかす。感動的なクライマックスだ。一人についてが歌われているはずなのに、この一体感と連帯感は何だ!?

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 ここからはアンコール。ワタルが「みんなで悪ノリするのは良いこと。自分たちはこれからもこのまま無謀な悪ノリを続けていくので、みんなもついてきて欲しい」と告げる。
 アンコール1曲目は、ワタルのみの弾き語りによる「オーロラ・チャンネル」であった。作品とはまた違った表情を見せた同曲。続いて、残りの2人のメンバーも再度ステージに登場し、これまで未発表で今後も作品発表の予定もない、彼らが結成2~3年目に作られた春の歌、その名も「HAL」かプレイされる。比較的穏やかで優しげに響きながらもラストに向け、雄大にジリジリとパーッとした世界へと誘ってくれる曲の登場に、会場中がその世界観に浸る。ラストはその雰囲気を一変。もう一度会場をダンスフロアに引戻すように「さよならポケット」が放たれる。ミラーボールも周り、刹那感やファンタジーも交わり、ラストに向け、会場中が昇天していく。ラストはショウがJETS JETS JETSのいつものコールで締め。
 宴の終わりを告げるように、場内にポール・マッカートニー&ウィングスの「Jet」が流れ、会場中が、SISTER JETの放つ魔法の解けた瞬間に気づく。
 そう、次は6/6に日比谷の野音で、再びその魔法をたっぷりとかけてもらうことにしよう。

Live Report : 池田スカオ和宏


【MEMBER】
Vo.&G. ワタルS
B.&Cho. ショウサカベ
Dr/&Cho.ケンスケアオキ


【SET LIST】
M-1.恋してクレイジー
M-2.DJ SONG
M-3.ラブコメ
M-4.Saturday Night
M-5.8ビートはパンク少年のもの
M-6.JET BOY JET GIRL
M-7.I.L.U.(I LOVE YOU)
M-8.ono-way
M-9.バイバイハニー
M-10.I Know
M-11.キャラメルフレーバー
M-12.ナミダあふれても
M-13.to you
M-14.Count2
M-15. hello goodbye days
M-16.La La Dance
M-17.MR.LONELY
Encore
En-1.オーロラ・チャンネル
En-2.HAL
En-3.さよならポケット


【PROFILE】
東京ニュービートジェネレーション代表の3ピースロック・バンド。適度なヤンチャ性と海外と同時進行のガレージ・リバイバル、そして躍動感溢れるダンスビートを融合させた音楽性が話題に。2009年春、1stミニアルバム『三次元ダンスLP』をリリース。クールなロックとエバーグリーンな胸キュンものの歌は多くの人の目や耳を捕える。2009年11月発売の「ジェットボーイ・ジェットガール」では、彼らならではのパーティロックの真骨頂が大展開された。世界をキュンとさせ、宇宙をグッとこさせることを使命に日夜色々なことに取り組んでいる彼ら。その一環で制作された2010年2月3日にはシングル「MR.LONERY」を、6月2日にはニューシングル「キャラメルフレーバー」を。そして、6月&日には日比谷野外音楽堂でチャ―ジ\1000にてワンマンライヴを行う。


【NEW ITEM】
NEW SINGLE
「キャラメルフレーバー」
初回限定盤CD+DVD ¥1,500(Tax in)
通常版CD ¥1,000(Tax in)
2010.6.6 ON SALE


【LIVE SCHEDULE】
http://www.sisterjet.com/live


【Homepage】
http://www.sisterjet.com

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