Poet-type.M 「美しさの翻訳の旅 ここから始まる」

Filed under: LIVE REPORT — タグ: , — LUCK'A @ 2013.06.04

Poet-type.M 「美しさの翻訳の旅 ここから始まる」


その名はPoet-type.M
BURGER NUDSのボーカル&ギターとして活躍。2004年解散後、Good Dog Happy Menを結成。同グループの活動休止と並行してソロ活動も開始した門田匡陽さんが、新プロジェクト「Poet-type.M(ポエト タイプ ドット エム)」を本格的に始動させました。
門田さんは、このプロジェクトのスタートの直前。ソロ名義のアコースティックスタイルで、Luckand shop&galleryが主催したライヴイベント、「Value added」にも、参加してくれたんです。そしてナントそこで、この日、サポートギターを務めた楢原英介(VOLA & THE ORIENTAL MACHINE / YakYakYak)さんと知り合い、遂にはこの日、ギターを弾いてもらうことになったとか。「Value added」が繋いだ縁。嬉しいですね。

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これからの旅のお供に
今回ラッカは、Poet-type.Mの始動に伴い、このプロジェクトの顔とも言える、ロゴをデザインしました。そして、そのロゴをモチーフにした数々のグッズも制作。可愛いし、センスいいでしょ(笑)?

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【ロゴデザイン&グッズ】
「門田さんからは「機械仕掛け」と「吟遊詩人」という2つのおおきなキーワードを頂き、ロゴデザインとして昇華していきました。ロゴを作る際に、“ロゴデザイン”だけで全てを語らないような、“行間”があるデザインしようという意識がありつつも、インパクトのあるものにしようと思っていました。メインのデザインは吟遊詩人の顔になっていて、ハットを少し持ち上げて会釈をしているような雰囲気のロゴタイプに仕上げています。このロゴを基に、今回はポストカード、キーホルダー、ステッカー3点セットを制作しました」LUCKON GRAPHICS談

LUCKON GRAPHICS HP
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出発の地 帯同した人たち
この日、門田さんは、Poet-type.Mとして、光を目指し、新しい旅に出発しました。これに賛同し、プロミスランドまで帯同するかのように、多くの人たちが、この日の新代田FEVERに集合。この日、歌われた全7曲を堪能しました。
新曲を中心に、BURGER NUDSの頃の曲やGood Dog Happy Men時代の曲も新しい息吹や解釈を交えて、今の想いとして歌唱された、この日。あっと言う間でしたが、どの曲も、聴く者の心の中に、ぽっとした光や温かさを残してくれました。

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「詩人の製造番号M」の胎動を聴いた
Poet-type.M 1st LIVE
FEVER 4th ANNIVERSARY WANDER for WELL
2013.5.7@新代田FEVER

この3月22日、LUCKAND主催のアコースティックライヴイベント「Value added Chapter 1」に出演してくれた、門田匡陽。2004年に惜しくも解散した3ピースロックバンド「BURGER NUDS」のメンバーであり、現在活動休止中の「Good Dog Happy Men」のボーカル&ギターにして、それらのグループの楽曲の作詞作曲を手掛けてきたアーティストだ。
その「Value added」では、アコースティックギター1本という、歌とギターのみにて、エフェクターを全く起用しないネイキッドなスタイルで歌を伝えてくれた彼。その歌の数々は、BURGER NUDSの代表曲やGood Dog Happy Menの人気曲のセルフカバーを含ませつつも、どれもあるものを宿していた。それこそが<光>。そして、それを更に求め、明確なものにし、自身の輝きや眩しさにするべく、4月1日、彼はニューソロプロジェクト、Poet-type.M(ポエト タイプ ドット エム)を始動させた。そう、彼にとっての門出的なライヴであった、この日の新代田FEVERは、その踏み出した一歩先に、彼が追い求めている光が確実に存在し、そこに辿り着くまで、我々も並走しようと力強く思った一夜でもあった。

この日のサポートメンバーは、ギターにVOLA & THE ORIENTAL MACHINE/YakYakYakの楢原英介、ベースが伊賀航、ドラムに、幼馴染みでありGood Dog Happy MenのメンバーでもあったSAKEROCKの伊藤大地、そして、キーボードにFABのgomesの4人。いわずもがな、これまで多くのアーティストのレコーディングへの参加やライヴのサポートを行ってきた面々だ。門田にとっては、久々のバンドスタイルでのステージという緊張感や感慨深さもあったのか。正直、この日はスロースターターに感じた。しかし中盤以降は、その温まった身体や声、そしてバンドのメンバーとの馴染みや、元来のステージ感覚の取戻しも手伝い、驚くべきほどの順応力とグルーヴを魅せつけ、最終的には会場を沸かせたり、唸らせたりするにまで至っていた。

機材のセッティングが終わると、SEもなく、デモンストレーションを始め、そのまま「Sweet heart of moon」に入り、Poet-type.Mのライヴは始まった。個人的には華々しい復活劇的な登場を予想していただけに、少々面喰ったところもあったが、そのさりげなさがなんとも彼の今の自然体を表しているようであった。門田のこの日のスタイルは、ロングコートにハット。その出で立ちは、まるで吟遊詩人スナフキンのよう。そう、この日から旅立ちが始まるかのようなそのスタイルに、吟遊詩人めいた彼の歌の数々は非常に似合っている。伊賀のベースと門田の歌い出しから始まった同曲。3拍子がゆっくりと会場全体に行き渡っていき、曲が進んでいくに連れて、徐々に楽曲に生命力が帯びていく。じわじわと会場に広がっていく光と景色。華々しくない分、”これがBURGER NUDSともGood Dog Happy Menとも違った、新しい自分のスタイルなんだ”というところを、やんわり誇示しているようにも映る。

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「この曲知ってるかな?」の門田の会場への問いかけの後、歌われたのは、「名も無き景色の中で(I Will Say Goodbye)」。そう、既にハーフサイズではあるが、Poet-type.Mの始動に合わせ、パイロット的に公開されている楽曲だ。ギターが景色を描き、ドラムが楽曲に生命力を寄与していく。この曲では、gomesによるソフィスケイトされた歌声でコーラスを加え、楽曲をふくよかに脚色していく。軽やかな気分を会場に呼び込んだと思えば、アクセント的に切り込むように現れた楢原のギターソロ。転調しての大サビに入るところでは、さらに感動的な気持ちにさせ、門田の非凡なソングライティングセンスを改めて確認する。
次の「長い序章の終わりで(Law Name)」は、カントリータッチのドラミングが牧歌性を呼び起こしてくれた。こういった軽やかさや肩の力を抜いた音楽が出来るのも彼の今のスタンスや心持ちならではだろう。ここでもコーラスを用い、楽曲に軽やかさと弾んだ感じを与えてくれる。「さぁ、この曲と連れ立って、ピクニックにでも行こう」と、誘ってくれているようだ。

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ここでMC。「えっと、Poet-type.Mは今日が初めてのライヴです。今日、ここに来る途中に「あぁ、初夏だなぁ」って。「あぁ、こんな季節に何か始められるなんて幸せだなぁ」って思いました。みんなにこのタイミングで挨拶できた事をとっても幸せに思っています。今日は皆来てくれて、どうもありがとうね」とまるで旧友に声をかけるような自然な話しかけが嬉しい。
ライヴに戻る。続いては、前述の「Value added」でも、既に弾き語りで披露してくれた「調律するかのように」。ギター一本では聴いたが、バンドでのプレイで聴くのは、私も今回が初。ファルセットを交え、優しいんだけど力強い歌声と歌に仕上がっている。先のMCを挟んで一度リラックス出来たのだろう。あれ以降、歌声が変わった。より艶やかになったとでも言うか。ここでもやはり「♪並んで明日の話をしよう♪」のフレーズは印象的。会場もここでうんうんとうなづいているように見えた。ギターが思い出したかのように、きらびやかなフレーズを乗せ、合わせて会場上にセットされたミラーボールも回り出し。みなが幸せな雰囲気に浸っていく。

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続いてブレイブなマーチング系のドラミングにのパイプオルガンの音色。相手がキチンと見える次曲「Blue Moon Shadow」が出現すると、会場も今一歩ぐっと前に足を踏み込む。2番に入ると門田もより高らかに、気高く歌い、そこにグルーヴィーなオルガンが絡まっていく。同曲にグングン勇気づけられていく自分。アウトロではとてつもなく生命力が湧いてくる。そして、ギターと同時に歌い出されたBURGER NUDS時代の「Candle for minority」では、BURGER時代とも違って響く同曲を楽しむことが出来た。それは発表から10余年。今では同じ曲とは思えないほど、原曲よりもより強い光を感じ、ストレートでダイナミック、とてつもなく活力がみなぎらせてくれた。

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ここでMC。「俺は美しさの翻訳が音楽だと思っていて。心に美しく響くものがあったら、それを音楽にしたい」と語る門田。続けて「今迄自分が貰ったものに対する恩返しをしたい。もう、それだけやっていきたい。今迄よりかしっかりとやっていこうかなと。まあ、今迄もしっかりとやってたんだけどね(笑)」と笑いも交え語る。そしてそれは、さりげないがしっかりと、これからの自分は、より音楽に向かっていくという宣言なのだろう。そして、わざとパートを違えてメンバーを紹介。場がホロっと和む。もう、そこに当初の硬さは微塵も感じられない。
そして、ラストは「It’s Show Time」。サビで弾む同曲。ベースが硬質にダウンピッキングを刻めば、前のめりにドラムが入り、曲を前へ前へと送り出していく。その上をギターが自由に泳ぎ、そこに若干の郷愁性を加えていくのはオルガンの音色のだ。そんな中でも、やはり凄かったのは、やはりアウトロのインプロビゼーション。アウトロでは、そのインタープレイにより高揚感のメートルがグングン上がっていく。楢原の激しくアクションを交えたプレイに門田がエモーショナルさを全開にして歌う。この辺りは彼のこれまでのキャリアの中でもあまり見られなかったシーンだ。ハードなアクションに帽子も脱げ、前髪もブワッと乱れるが、そんなことお構いなし。我関せずで演奏をハードに続ける。グイグイと惹き込まれる会場。まるでとろけていくように、ステージに魅入られている。そして、もう一度穏やかなリフレイン部に戻ると、そこで見事な凪(なぎ)を会場に表してくれ、彼らはステージを降りた。

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このお披露目後、今度はみなさんにPoet-type.M名義での音源を届けるべく、彼は再び楽曲制作に入った。次に彼から届けられる作品は、きっと色々なタイプの光が詰まったものになるだろう。<光>とは、何もその時々を照らし、射し、眩しくするだけのものではない。中には思い出したり、淡く光るものもある。彼がライヴ中のMCで、ちょっと遠くの方を見ながら語ってくれた、<音楽とは美しさの翻訳>の言葉。彼の思う美しさを想像しながら、この日のライヴを思い返してみる。絶対に彼から届けられる次作が良い作品である確信が、ブワッと体を包んでいった。
Report : 池田スカオ和宏


【SET LIST】

1.Sweet heart of moon
2.名も無き景色の中で(I Will Say Goodbye)
3.長い序章の終わりで(Law Name)
4.調律するかのように
5.Blue Moon Shadow
6.Candle for minority
7.It’s Show Time


INFORMATION

【MEMBER】

picka9_poet_artist門田匡陽(Good Dog Happy Men)
【That Evening Support Musician】
G. 楢原英介(VOLA & THE ORIENTAL MACHINE/YakYakYak)
B. 伊賀航
Dr. 伊藤大地(SAKEROCK)
Key. gomes(FAB)


【PROFILE】

2004年に惜しくも解散した3ピースロックバンド「BURGER NUDS」のメンバーであり、現在活動休止中の「Good Dog Happy Men」のVo/Gである門田匡陽(モンデンマサアキ)の、ニューソロプロジェクト。
2013.4月、正式始動。今後この活動名称を用い、ライヴやCDリリースを行っていく。


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