MIYAVI「このSAMURAI 世界照準」
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今や全世界をまたにかけたSAMURAI GUITARIST& ARTISTとして、ライヴを中心に活躍しているMIYAVI。そんな彼が2月に発売した最新シングル「Ahead Of The Light」のリリースツアーを行い、そのファイナルを4月5日に東京・赤坂ブリッツにて行いました。3月頭から約1か月をかけ、全16箇所、あえて小さいライヴハウスレベルで行ったライヴは、各地にて接近戦を繰り広げ、ファイナルのこのブリッツもチケットは早期ソールドアウト。世界各国から大勢のファンが集まりました。
今回のツアーは、ジャパンツアーのみ。ということで、この日も世界中からMIYAVIを観にファンが集結。彼のギタープレイやメロディアスな歌、そして佇まいやパフォーマンスを欲し、日本各地はもとより、イタリア、上海、香港、タイ、ロンドン、フランス、ロシア、ノースカロライナ、シンガポール、デンマークと世界各国から、このショーを観に来た人たちがワールドワイドに集まっていました。いやー、フロアやロビーも多国籍。なんだか、日本を代表するアーティストって感じで、誇らしく思えちゃいました。
今回のグッズは、最新シングル「Ahead Of The Light」のジャケットをあしらったものを中心に制作。Tシャツ2種、バッグ、タオル、キーホルダーを作りました。世界各国の方がそれを手にし、購入して下さっている光景は、ホント製作者冥利に尽きます。
本格的に世界デビューを果たすMIYAVI。6/19にはその狼煙的なニューアルバム『MIYAVI』の日本先行発売が決定しました。
現在ロンドンにて鋭意レコーディング中の今作は、MIYAVIの特徴である強力なスラップギターを中心に、海外シーンを席巻する「EDM」(エレクトロニック・ダンス・ミュージック)サウンドを取り入れた意欲作となりそう。
また、海外での活動名を「MIYAVI」に合わせて、日本国内でも表記も「雅-MIYAVI-」から「MIYAVI」に統一することも発表されました。
さらに、秋の日本ツアー「MIYAVI “SLAP THE BEAT” TOUR 2013」も発表!6大都市を周り、その後はワールドツアーも予定されています。いよいよ、本格的な世界進出。ワクワクしますね。
『MIYAVI』
<初回限定盤>
picka8_miyavi_jacket_remitedCD+DVD
TOCT-29144
¥4,800(Tax in)
ライブ映像やオフショット映像などを収録した特典DVD付!
<通常盤>
picka8_miyavi_jacket_normalCD
TOCT-29145
¥1,980(Tax in)
■Tour Information
「MIYAVI “SLAP THE BEAT” TOUR 2013」
9/16(月・祝)大阪 BIG CAT
9/23(月・祝)札幌 PENNY LANE24
9/29(日)仙台 Rensa
10/6(日)福岡 Drum Logos
10/12(土)名古屋 ボトムライン
10/14(月・祝)東京 SHIBUYA-AX
MIYAVI
“Ahead Of The Light” TOUR 2013
2013.4.5 @ 赤坂BLITZ
MIYAVIの凄さを再確認したのは、忘れもしない、2010年10月25日、渋谷CLUB QUATTROでのライヴだった。対バンであった、MO’SOME TONEBENDER目当てで行った僕は、失礼な話だが、その時まで、ここ数年MIYAVIのライヴを観ていなかったこともあり、彼に対して少々マイナスのイメージを抱いて、ライヴのスタートを待っていた。彼のギターテクニックの素晴らしさは多少知っていた。かく言う私も前職時代、まだ10代後半の顔中にピアスをつけていたあどけない少年時代の彼の購入者特典のアコースティックライヴの手伝いをし、些少であるが話をしたこともあった。そして当時、まるでRED HOT CHILLI PEPPERSのベースのFleaのようにストラップを長く伸ばし、垂直近くに持ったアコギから放たれる、タップやスラップ奏法の超絶なギター技巧には、かなり感心させられたものだった。
しかしその後の疎遠期間は、自分の中でも彼に対し変なイメージや像、カテゴリを作ってしまい、それがなんとなく、彼に対しての情報の遮断を誘発してしまっていた。
なので正直、その日のMO’SOMEとの共演には疑問があったし、理解できないところもあった。そう、観る前までは。しかし、その日の先行にステージに現れた彼のパフォーマンスを観て驚いた。そして一気に価値転換。”凄い! 日本でこんな音楽をプレイするアーティストっていたんだ!!”とさえ思わせた。そう、訝しげに見ていた自分は、その日も叩いていたドラムのBOBOの硬質だけどバネと躍動感を持つ、しなやかで弾力性のあるドラミングと共に、自由奔放で自由自在、まるで生き物のようにひたすらメロディアスで躍動しまくっている、MIYAVIの超絶ギターワークに終始釘づけ。完全に魅了されていた。そして、その翌年早々に、たまたまレビューが回ってき、聴いた「WHAT’S MY NAME? e.p.」で再び驚かされることとなる。そして以降、彼の作品や動向が気になるようになった。
この日は、そんなMIYAVIの最新シングル「Ahead Of The Light」のリリースツアーのファイナル。3月頭から約1か月をかけ、全16箇所を回るという、若いバンドキッズのような(笑)全国ツアーの最終日であった。あえて小さい箱での接近戦となった今回のツアー。ファイナルの会場は赤坂ブリッツであった。当然チケットは早期ソールドアウト。会場は文字通り立錐の余地のないほどの満場具合だ。
青白くボーッと浮かび上がるステージに、まずは下手(しもて)に配したドラムキットにBOBOが座り、その後にMIYAVIが現れる。大歓声の中、ストラップを肩にかけ、準備が整うと、BOBOの4つ打ちながらしなやかで躍動感のあるビートと、同期させたレイプ音が会場を襲う。いきなりニューシングルの「Ahead Of The Light」からライヴは走り出した。EDM的アプローチのサウンドとムービングを活かしたライトのマッチングが素晴らしかった同曲。1曲目からして足元から高揚感が湧き上がって来、擁する躍動感に会場中がハネる。同曲をギターソロで締めると、すかさずシーンは「STRONG」に移る。踏まれるバスドラに合わせ客席から起こるクラップ。それに乗り、MIYAVIの超絶メロディアスカッティングがインされる。間にはコール&レスポンスも交え、硬質なスネアにハネるギター、楽曲の躍動感に合わせ、会場中がジャンプする。熱いサウンドに硬質なリズムも印象的な同曲。基本クールな歌声に、同曲ではエモーショナルさも加わる。スラップ交じりのギターソロの後は、お客さんとのコミュニケーション。「世界に俺たちのことを響かせようぜ!!」のシャウトが会場とステージに無言のシェイクハンドを交わさせる。コール&レスポンスも大きくなり、それに倣い、高揚感が押し寄せてくる。
ここで簡単なMC。「最後まで踊って汗かいて帰ってください」と、MIYAVIが一言。既に汗まみれの会場から、「了解!!」とも思える呼応が返る。
三曲目の新曲に入ると、なおのことBOBOの手数も多くなる。ギターリフに重きが置れた感のある同曲。サビの開放感が気持ちいい。スリーコードの高揚感と、ほぼ「♪No No No♪」の歌詞で曲を成立せしめてしまうところは、まるで二人の演奏力の高さが他に何も足すものを必要としないとでも言っているようだ。ひときわ煽った後の「OSSANN OSSANN」では、もっともっとと更にお客さんが煽られていく。
ここでMC。「楽しんでますか? 改めまして、MIYAVIです」と、まずは挨拶から。「久しぶりのジャパンツアー。セミファイナルなので、ガッツリやっていくからよろしく。日本国中回ってきて、ようやくここ赤坂ブリッツまで来た。今日も音を感じて、ビートを感じて帰ってほしい」。そして、会場にまた男性ファンが増えたことに言及。「このツアーでは甘い香りから、酸っぱい匂いも増えた」と、嬉しそうに加え伝える。そう、そんな酸っぱい匂いが増える理由も、このライヴを見れば一目瞭然。「楽しんで帰って欲しい」と締め、再びライヴに。曲は「CHILLIN’ CHILLIN’ MONEY BLUES」だ。クラップの中、アダルティでジャジーなムードが会場に漂い出す。ムーディな雰囲気にミラーボールも回り出し、なおのことロマンティックさを醸し出す。そこに乗る、ラップorポエトリーリーディング調の歌。「♪どうせいつか散りゆく運命ならば 空見上げて唄いましょ ラララ♪」の歌詞が染みる。しかし、ここでギタートラブル。愛用のギターの調子が悪くなる。BOBOが軽いドラムソロでつないでいく中、無事ギターも復活。同曲はギターソロから再スタートした。ダルな雰囲気に酔う会場。これまでの高揚感や凄さとは対照的な雰囲気で会場を浸らせる。
The HIATUSの細美武士と作った「SILENT ANGER」がここで披露される。「言葉にならない怒りについて」と口上の上、入った同曲。ループステーション(フレーズをリアルタイムでサンプリングし、それをループさせるエフェクター)で作ったモチーフの上、歌とギターがのっていく。他の歌よりも、若干感情が込められて歌われている印象も受けたが、それも歌内容が手伝ってのことか。「下向いてばかりもいられない。ハッピーな曲をやりたいと思います」と入ったのは、「PLEASURE!」。ここではアトラクション的にMIYAVIの弾いたギターフレーズをBOBOが何とドラムで追いかけるようにレスポンス。合わせたり、かわしたり。本来打楽器のはずなのだが、メロディ楽器のように聴こえるから凄い。この掛け合いで会場が色づき、明るくなる。いつの間にかニューオリンズ的なセカンドラインのリズムに入っていた同曲。サビでは、カウパンクのビートにチェンジ。それが会場に牧歌性を呼び込む。そして、真ん中から客席を二つに分け、右と左でセカンドラインのリズムを作り上げていく。お客さんも参加で作り上げていった同曲。最後は会場の歌声で楽曲が成立されていく。
ここでMC。このパートではSAMURAI SESSIONを振り返るようなトークが。そして、朋友にして、今やMIYAVIの表現になくてはならない存在とも言えるドラマーBOBOが紹介される。すっかりファンには人気者のBOBO。万雷の温かい拍手と無数の声援が彼に注がれる。そして、6月19日に待望のニューアルバムがリリースされる事が伝えられ、それがロンドン録音となる為、間もなくロンドンへと制作に旅立つことを報告する。それは世界デビューを目論んで作られること、自分の音楽で世界中をノらせたいし、踊られたい。合わせて秋には日本を皮切りにワールドツアーが行われることも、合わせてここで伝えられる。
そのアルバムから新曲が一足早く、ここで発表される。タイトルはまだない同曲。ブーストして歪ませたギター、クールでウィスパーなボーカルが印象的であった。続いても新曲。性急的なバスドラにきらびやかなギター、スリリングさと緊迫感が時々入り交じる高揚感が、客席にグワッと襲いかかってくる。サビではMIYAVIのボーカリゼーションもエキサイト。2曲共アルバム収録が楽しみだ。
ここからは後半戦。超絶ギターテクからストップ&ゴーで楽曲に入るのをジラせ、期待値マックスになったところで入った「GANRYU」、イントロが鳴っただけで一際歓声も上がったダンサブルでファンキーさも入り交じったビッグビートも印象的な「SURVIVE」、一瞬ブレイクし、「這いつくばってでも前に進んでやろうぜ!!」の後、サビで見せた更なる起爆が、MIYAVIの問いかけたメッセージにも映った。「国境も言葉の壁も超えよう」の言葉の後プレイされた「FUTURISTIC LOVE」では、ループを作り、その上にきらびやかなギターソロを乗せていく。本編のラストは「DAY1」。レイプ的な高揚感と至福感が溢れ出してきた同曲では、サビの解放感がたまらなく、その上昇感と高揚感に、会場中が幸せそうに両手を挙げる。そのビッグビートは、まるで至福。激しいんだけど、優しく大きな何かに包まれているようだ。「♪夜明けはくる、明日はくる♪」。MIYAVIが力強く、会場の手をぐっとつかみ、ステージへとぐいっと惹き込む。この光景はまるでレイヴ。どこか気持ちの良いところに吸い込まれていきそうだ。
アンコールを求める声は止まらない。そして、ここでも男性の声が耳を惹く。やはり男性のファン数もかなり上がっているようだ。”そうだよな、あんな凄いライヴみたら誰だって惚れちゃうよな…”なんて思いながら、二人が再び登場するのを待つことに。
ところが万雷の拍手の中、再び現れたのはMIYAVI独り、ここからの2曲はしっとりとMIYAVIのアコースティックギター1本による弾き語りで歌が伝えられる。と、その前に、会場に「どこから来たのか?」を問うMIYAVI。日本各地はもとより、イタリア、上海、香港、タイ、ロンドン、フランス、ロシア、ノースカロライナ、シンガポール、デンマークと世界各国から、このショーを観に来た人たちがワールドワイドに集まっていたことを改めて知る。やはり、今や彼は日本が誇るSAMURAI GUITARISTなのだ。
まずは、この日の1曲目を飾ったニューシングル「Ahead Of The Light」がもう一度アコースティック・バージョンでプレイされた。会場からの手拍子も手伝い、さっきよりかなり穏やかな雰囲気の同曲。超絶なギターソロを間に交えながらも、ボーカルはあえてしっとりと歌われていたのも特徴的であった。
ここでMC。いちアーティストとして、いちギタリストとして、良い音楽を作ることを念頭に、自分のスタイルでここまできた。今後もその時その時に自身がワクワクしていたいし、それを伝えていきたい。昔も俺は否定したくないし、時々は昔の曲もやる」の言葉の後、続けて「昔の曲をやります。一緒に歌えたら歌って下さい」の言葉の後、歌い出されたのは、「咲き誇る華の様に」。久々の登場に会場からは嬌声にも似た歓声が上がる。会場も一緒に歌い、楽曲を一緒に作り上げる。タップ交じり、スラップ交じりのギターに乗せて歌われた同曲。歌内容になぞらせ、<これからの道も、これまでの道を歩いてきたからこそつながっている>ことを改めて実感させてくれた。後半はフロアも大合唱。一緒に歌を作り上げていく。
BOBOが再びステージに現れ、「素晴らしきかな、この世界」の後、「ラストはガッツリ暴れて帰りますか?」の問いかけに会場中が呼応する。デモンストレーションからイントロが現れだすと、この日一番の歓声が上がる。ラストは「WHAT’S MY NAME?」だ。ファンキーな同曲にフロアもハネるハネる。オリジナル作品より速い、ライヴならではのアレンジだ。MIYAVIの放つラップ調の歌がノリの良さを見せ、会場も最後の猛ダンスを見せる。同曲を終えると、「I LOVE TOKYO」と深々にお辞儀。前列のお客さんにタッチするサービスも見せ、再び会場に向き直ると、「秋にはもっとデカくなって帰ってくる!!」と力強く約束。そして、「I LOVE YOU」とのシャウトを残し、ライヴは幕を閉じた。
ライヴ中、「世界に行って、また大きくなって戻ってくる」と何度も力強く約束してくれたMIYAVI。冒頭の私のように、今後世界中で、偶然に目撃した彼のライヴから、虜になっていく人も今年は急増していくに違いない。日本製品、野球、サッカー…スポーツや産業のみならず、芸術、音楽、そしてロックに於いても、世界中を魅了し、活躍するギタリストが、また一人、今年中にワールドワイドにその名を広めそうだ。その名は、MIYAVI!!!
Report : 池田スカオ和宏
【SETLIST】
1.Ahead Of The Light
2.STRONG
3.新曲
4.OSSANN OSSANN
5.CHILLIN’ CHILLIN’ MONEY BLUES
6.SILENT ANGER
7.PLEASURE!
8.新曲
9.新曲
10.GANRYU
11.SURVIVE
12.FUTURISTIC LOVE
13.DAY 1
Encore
En-1.Ahead Of The Light
En-2.咲き誇る華の様に
En-3.素晴らしきかな、この世界
En-4.WHAT’S MY NAME?
【MEMBER】
MIYAVI
That Evening Support Drummer BOBO
【PROFILE】
1981年生まれ大阪府出身。ソロアーティスト/ギタリスト。
エレクトリックギターをピックを使わずに全て指で弾くという、独自のスラップ奏法でギタリストとして世界中から注目を集めており、これまでに北米・南米・ヨーロッパ・アジア・オーストラリアなど約30カ国200公演以上のライブを行い、3度のワールドツアーを成功させている。
2010年10月にアルバム『WHAT’S MY NAME?』、2012年11月には、様々な“サムライ”アーティストとのコラボレーション楽曲を収録した『SAMURAI SESSIONS vol.1』をリリース。
近年は特にアーティスト/クリエイターからも高い評価を受けており、UNIQLO/東芝/日産自動車/LOTTE/大塚製薬などへのCM音楽提供や、布袋寅泰/野宮真貴/Good Charlotteらの作品への参加など、精力的な活動を続けている。そして、新たなる挑戦への第一歩となった2013年第一弾シングル『Ahead Of The Light』が絶賛発売中。常に世界に向けて挑戦を続ける「サムライ・ギタリスト」。
【NEW ITEM】
『MIYAVI』
<初回限定盤>
CD+DVD
TOCT-29144
¥4,800(Tax in)
ライブ映像やオフショット映像などを収録した特典DVD付!
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CD
TOCT-29145
¥1,980(Tax in)
2013.6.19 ON SALE
TRACK LIST
・Horizon
・Chase It
・Justice
・Secret
・Cry Like This
・Guard you
・No One Knows My Name (Slap It)
・Hell No
・Ahead Of The Light
・Day 1(Album Version)
・Free World
収録曲であり、曲順はこの通りではありません。
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