Value added「東京に一夜現れた新感覚付加価値空間」

Filed under: LIVE REPORT — タグ: — LUCK'A @ 2013.04.21

Value added「渋谷に1夜現れた新感覚付加価値空間」


Some About Value added
 今回このイベントを主催する「Luckand shop&gallery(ラカンド ショップアンドギャラリー)」は、「ラッカ」の代表のHAL(ハル)がオーナー兼ディレクターを務める、原宿の奥の方、通称“奥原宿”にある小さなアート空間。
 ミュージシャンやたくさんのアーティストたちとの繋がりや融合、そんな付加価値的な関係をカタチにした新しいスタイルのショップです。
 そんな共通項を頼りに今しか観れない、ここでしか聴けない、観る人全てに新しい価値観を持って欲しい。そんな想いを込めた企画が、この「Value added(バリューアデッド)」。もとある価値をさらに高める、いわゆる「付加価値」という意味です。
 その最も重要な今回のチャプター1では、特に多彩な才能を持つアーティスト、Cozy、百々和宏、門田匡陽、小林祐介、そしてオープニングアクトのCuonが参加。それぞれが「個」の部分を抽出し、「ラカンド」とアーティストの世界観を融合させた新しい価値観を創造してくれました。

 Value addedのメインビジュアルは、ロックバンド「凛として時雨」、TKソロプロジェクトのアートワークをはじめ、Luckandプロダクトにも多数のアートワークを提供してもらっている偉才のクリエーター、Yukiyo japanにデザインしてもらいました。グラフィックのモチーフは、「雪の結晶が溶けはじめ、その水滴が花の実を表現したもの」。背景にはLuckandのイメージでもある木目の地紋が施され、よりストーリー性のあるビジュアルに仕上がっています。

「Luckandとの繋がりであるYukiyo japan氏に今回のイベントの趣旨を伝え、あがってきたモチーフに、Luckandテイストを加え、チケット、フライヤー、ポスター、WEB、Tシャツ、トートバッグとすべてに徹底して反映をさせることでLuckandのイメージを発信したかったんです。そのイメージが当日の緊張感のあるイベントになったのだと思います」HAL談


Some About Value added Space
この晩。会場であるShibuya duo MUSIC EXCHANGEでは、いつもとは雰囲気を変えさせてもらい、まさにLuckandの世界観を表すスペースへと変身。実際にショップに飾ってある装飾品等を会場の各箇所に配置し、Value addedを体現させていただきました。それはまさに、「東京に一夜現れた新感覚付加価値空間」。来場いただいた多くの方に賛辞や絶賛をいただきました。

「ラカンド ショップアンドギャラリー」の方では、通常同ショップにて販売しているオリジナルのグッズに加え、小川麻里子さんが立ち上げたアクセサリーブランドの「Jackson Niche(ジャクソン・ニッチ)」からアクセサリーが出品され、彼女自らが販売にも携わってくれました。

「Luckandにて取扱いのあるジュエリーアーティストさんにも参加していただき、さらに付加価値のある空間ができたと思います」HAL談


Some About Event Products
 また、この日は、Yukiyo Japanデザインのこのイベントのメインビジュアルが落とし込まれた「Value addedオフィシャルTシャツ」も、制作&販売。Tシャツのデザインはイベントのメインビジュアルを正面に、今回の全出演者の名前を内側にプリント。普段でも着やすいデザインになっています。おかげさまで大好評を博しました。

「特にイベントTシャツのプリントはみなさんに是非、手に取って見てもらいたい。木目調に全面プリントを施しているので、かなり秀逸だと思います」HAL談

こちらのグッズは、まもなく「Lucknadオンライン」にて購入することが出来ます。お楽しみに。

CAFE MENU
 Luckandでは、隣にCMやモデルの撮影などにも使われるブロカントスタイルのカフェ「CAFE Luckand Et cetera(カフェ ラカンド エトセトラ)」も併設。様々なアーティストの展示会なども行っています。そして、当日は、「ラカンド ショップアンドギャラリー」及び、併設されている「カフェ ラカンド エトセトラ」より、一部商品の販売・飲食ブースが出店されました。

 「カフェ ラカンド エトセトラ」では片手で食べられるクレープ風ガレットとマチェドニアというフルーツサラダのデザートを販売。普段お店ではお皿に乗って出されていますが、この日はイベント中でも召し上がれるようにクレープ風にしてご提供しました。おいしそう~。

「Luckand shop & gallery/CAFE Etc.初の出張営業となったこの日。インテリアや機材・食材をスタッフ全員で運び込み、こちらも徹底した演出を試みました。一部では「やりすぎ!」(笑)、という声もありましたが、中途半端よりかは、断然によかったと思います。スタッフ1人1人のクリエイティビティーに感動した瞬間でした」HAL談

「この日限定で、カフェの主軸であるガレット(そば粉クレープ)をアレンジしたものを出しました!カフェでありながらドリンクの提供を控えたのですが、その分アレンジの効いたものを開発するきっかけにになりました」HAL談


Some About Tonight Artists
Cuon……ディレクターのHALが「ラカンドの世界観に合う」ということで、今回のイベントに抜擢した、シンガーソングライター。今年も様々な活動が予定されており、注目の若手アーティストです!

小林祐介……THE NOVEMBERSのボーカル&ギターとして活躍。全楽曲の作詞作曲も行っています。Luckandとは、以前展示会「THE NOVEMBERS Artwork Exhibition」を行ったり、他にもUstreamの収録をカフェで行ったりと、多数のコラボレーション実績があります。

門田匡陽……BURGER NUDSのボーカル&ギターとして活躍。2004年解散後、Good Dog Happy Menを結成。同グループの活動休止と並行してソロ活動も開始。今春からは新プロジェクト「Poet-type.M(ポエト タイプ ドット エム)」を本格的に始動させます。門田さんとHALはプライベートな話はもちろん身の上話も 語らう仲で、しばしばラカンドのカフェでガレットを食べながら語らうこともあるようです。

Cozy……ソロユニットAIRの2009年の活動終了後、ソロプロジェクトLaika Came Backとして活躍。幅広い音楽性が魅力で、影響を受けたことを公言する若手ミュージシャンも数多く存在しています。

百々和宏……日本が世界に誇る、<正常な不良品>ことMO’SOME TONEBENDERのボーカル&ギターとして活躍。最近は「geek sleep sheep」等でも活動しており、ソロの弾き語りライブも不定期に行われていて、今年5月には2ndソロアルバムのリリースされます。


Some About Masters of Celemony
当日の司会進行は、TFMの『RADIO DRAGON』のパーソナリティ等で人気の高い、高山都さん。さすがは話のプロ。台本も当日ギリギリに渡したにもかかわらず、しっかり流暢に、出演アーティストを始め、会場ともコミュニケーションをしっかりととるところは、感心しました。また、ちょっと緊張感のあったステージの合間合間でのイントロデュース役だっただけに、逆に彼女の温かいホワンとした喋りが絶妙なマイルドさを見せ、次のアーティストへのキチンとした空気や雰囲気の入れ替えを行ってくれていました。

「ミヤコさんには、以前にLucknadオンラインから発売を開始した「TK from 凛として時雨」のTシャツを着てモデルをしてもらった経緯があり、これもLucknad繋がりで、是非にとMCをお願いしました。快く引き受けてくださったミヤコさんが天使に見えました」HAL談



From This Event Organizer HAL(ハル)

『Value added=“付加価値”』というコンセプトを掲げ、本来であればイベントを開催する立ち位置ではない私どもが、渋谷duoさん、ご出演いただいたアーティストのみなさんの多大なるご協力により、初のイベントを無事、成功に収めることができました。
本当にありがとうございました。感謝の気持ちでいっぱいです。
そして、参加者のみなさん、スタッフ全員の手で創りあげたLuckand(ラカンド)の持つ
付加価値空間を体験しに足を運んでくださって本当にありがとうございました。

知人のイベンターさんからは、「イベントはすごくよかったけれど、オーガナイザーの顔が見えないのはダメだよ!」と軽くお叱りを受けましたが…。
次回開催する際は、その反省点を活かしたいと思います。

是非、『「Value added」 chapter2』を楽しみにお待ちください。
今後とも、Luckand shop&galleryとCAFE Luckand Et ceteraをどうぞよろしくお願いいたします。

LUCK’A Inc.代表 兼 Luckandディレクター  加藤“HAL”晴久


Some about 2013.3.27
Luckand presents event「Value added」Chapter 1
W / Cozy (Laika Came Back)、百々和宏(MO’SOME TONEBENDER)、門田匡陽(Good Dog Happy Men /ex.BURGER NUDS/)、小林祐介(THE NOVEMBERS)、OA:Cuon
2013.3.22 @ Shibuya duo MUSIC EXCHANGE

Value added(付加価値)…。この日、Shibuya duo MUSIC EXCHANGEにて行われた「Value added chapter 1 ~New sense of values~」に於いても、幾つかのValue addedがあった。ある者は、その名にて初めてステージに立ち、ある者は、新しい試みの第一回目としてこのステージを選び、ある者は、次の発進への序章を、このステージを通し伝え、ある者は、この日のために初披露した曲を携えステージに臨み、ある者は、その場にそぐわないのは承知の上、己のスタイルを一切の妥協無くステージを完遂した。そしてそれらは、確実に観ていた我々の中に、確固たるValue addedを残していった。
<今しか観れない、ここでしか聴けない、観る人全てに新しい価値観を持って欲しい>。その込めた想いに、演者各位が図らずとも応えてくれた。この日は、まさにそんな一夜でもあった。

今回の記念すべきチャプター1を飾ったのは、Cozy、百々和宏、門田匡陽、小林祐介、Cuonの5者。いづれも、LuckandのディレクターであるHALに所縁のあるアーティストばかりだ。

Cuon
会場内には、“TK from 凛として時雨”のTKが手掛けた音楽がBGMとして流れ、始まるまでの時間を、いささか厳かな雰囲気と気品を漂わせながら、空気をゆっくりと流している。
司会進行は、TFMの「RADIO DRAGON」等でお馴染みの高山都。まずは彼女からこの日のオープニングアクトを務めた、Cuon(クオン)が紹介され、呼び込まれる。HALが今回の世界観に合うということで、抜擢された彼女。この日がこの名義では初めてのライヴだと言う。
そんな彼女が波の音をバックにステージに現れると、これまで会場の雰囲気を楽しんでいた観客もステージへと注視する。ちょっとした緊張感。だが、どこか温かい。アコギを抱え、波の音にかぶせるように1曲目の「ハクセイオオカミ」を歌い出す。ギターのアルペジオと少々甘い歌声が会場にスーッと溶け込んでいく。続いての「落雷」では、ゆっくりと沈殿していく感じが会場に広がっていく。ギターもアルペジオの爪弾きからストロークに変わり、空気が色づいていく。冷んやりとしながらも、どこか温かいものを湛えた歌声が、場内のちょっとした緊張感混じりの空気に交わっていく。

ここでMC。「私は、”こういった人になりたい”と思える人が周りにたくさんいて、非常に恵まれている。だけど、私がもしその人になってしまったら、その人には会うことが出来なかったことを考えると、私は私で良かったなって。次に生まれ変わっても、私は私になって、また色々な人に出会いたい。そんな曲です」との紹介の後に歌われたのは「またね。」。ウェット感のあるギターストロークと一瞬交わるファルセットが美しかった。計3曲。もう少し聴きたかった。そんな会場の空気を背に、彼女はステージを降りた。



小林祐介
続いてステージに現れたのは、THE NOVEMBERSのボーカル&ギターの小林祐介。Luckandとは、THE NOVEMBERSとして、以前に展示会「THE NOVEMBERS Artwork Exhibition」を行ったり、他にもUstreamの収録をカフェで行ったりと多数のコラボレーションを行ってきたアーティストだ。そんな彼は今回、楢原英介(VOLA & THE ORIENTAL MACHINE / YakYakYak)のヴァイオリンと共に、このイベントに臨んでくれた。なんでも、このコンビだけでのステージは、この日が初とか。かなり希少な一夜になりそうな予感を胸に、楽曲が放たれるのを待つ。
ドリンク片手にラフな雰囲気で現れた小林。意外だったが嬉しかった。「今、紹介に預かりました小林祐介です」と自己紹介。合わせて楢原も紹介される。NOVEMBERSの曲たちを中心に、アコースティックタッチにて、テンポもアプローチも違えて演じてみせてくれた、この日。1曲目は「melt」。深いエコーの中、自分の声をサンプリングエフェクトさせループ。楽器のような音を作り出す。加え、タップやミュートギターを駆使し、ループで音を重ねてバックトラックを作っていく。そこに効果的に絡む楢原のヴァイオリン。3拍子の上、柔らかく、ちょっと温かみを帯びた小林の声が優しい。続く「pilica」では、ギターカッティングにヴァイオリンのピチカートも交じり、歌が色づき始める。MCにて「モッシュしてもいいんですよ」と小林。ちょっと笑った。

続いて歌われた、アイヌ語で結婚式の意味を持つ「ウトムヌカラ」も、繊細でセンシティブ、小林のファルセットボイスが聴く者をグッと捉える。続いてはカバー。ミュージカル『アニー』の「Tomorrow」を歌う。”ボビー・ギレスピーがバラードを歌ったらこんな感じだろうな…”、なんて、その声に聴き入ってしまう。ラストに向かうにつれ、熱を帯びていく同曲。楢原のヴァイオリンがジワジワと淡い景色を広げていく。「お互い最後まで楽しんで良い夜にしましょう」と小林。ラストに歌った、dipの「human flow」が、じんわりそして、しっかりと会場中に、その歌物語を広げていく。自分の声でループの和音を作っていき、それに後押しされたかのような歌がとてつもなく会場を高見へと誘い、これまでとはまた違った景色に会場を誘った。



門田匡陽
次に登場したのは新プロジェクト「Poet-type.M(ポエト タイプ ドット エム)」を始動させることを発表した門田匡陽。昨年から体調不良により活動休止をしていたが、これから本格的に動き出すその第一歩として、今日のこのステージを選んでくれたのが、とても嬉しい。
ギター1本で、その世界観を含む歌世界を会場に染み渡らせた、この日。まずはBURGER NUDSの「Candle for minority」からライヴはスタートした。奥深い歌声とあえてハミングを多用しているのも、なんだかアコースティックライブ然として興味深い。原曲よりもブレイヴ感が増した印象を同曲では受けた。続いての「逆光」では、ストロークとアルペジオが、楽曲をより明るく力強く映えさせる。ラストの「♪まぶしくて今、やっと素直に笑える♪」のフレーズが、今の彼の心情を表しているように響いた。
ここでMC。先述の新プロジェクト「Poet-type.M(ポエト タイプ ドット エム)」を始動させることを伝え、万感の拍手で祝福される。そして、ここからの2曲は新曲が披露された。この2曲は、彼の歩み出したその新しい一歩や、その先に待っている光を多分に感じさせる楽曲たちであった。「光の粒子 埃の中で」は、まさに新章を伝えるにはぴったり。ブライトでクリスピーなアルペジオに乗せて歌われた。振り返りつつもキチンと前を向いている印象を受けた同曲。広がっていく青空を無理やり見上げ、何かを再発見し、遠くまで行けそうな気にさせてくれる楽曲だ。

続いて、「♪並んで明日の話をしよう♪」のフレーズも印象的であった、「調律するかのように」も非常に光を感じさせてくれたナンバー。余韻を残すような歌内容も印象的であった。続いての「Alice」が歌われると、Aliceとの思い出が傍らにあるような気になってくる。そして、「陽だまりを越えて」は、陽の光と温かさ、ちょっとした草原性を感じさせてくれた。同曲では特にラストのリフレインが、まるで永遠性を寄与するかのように、会場に誇り高く鳴っていった。そこからノンストップで入ったのは、ラストの「微笑とメロディ」。「♪心の中で流れたメロディ♪」と歌われたフレーズは、まさしくこの時の我々の心情のことではないか。優しく歌いかけるような1対1の雰囲気を残したまま、彼はステージを後にした。



Cozy
ここで休憩が入り。続いて、Cozyが登場する。ソロユニットAIRとして活躍。2009年の活動終了後から、現在のソロプロジェクト「Laika Came Back」としての活動を行っている。この日は、まるで彼の家に招かれたかのようなステージを展開してくれた彼。まずはアルペジオを奏で、「Landed」からゆっくりとステージはスタートした。自分の弾いたフレーズをサンプリングループし、トラックを作り上げていくスタイルに、ハミングのような柔らかく優しい声がそっと乗っていく。続いて、ミュートカッティングでビートを作り、その上にアルペジオを乗せ、2曲目の「Trace」が始まる。足で特製のフットビートを踏むと、歌に生命力が加わっていく。「緊張する雰囲気ですね」と笑うCozy。意外にも今回が初めてのDUOのステージだという。なんでも”以前から出たいと憧れを持っていた”と、嬉しいことを付け加えてくれた。

この日は例年よりもだいぶ早く桜の開花宣言がなされた日でもあった。そんな日にぴったりだったのが次曲の「桜花」。「♪明日、晴れたら何をしよう? ♪」の歌フレーズに、みんなが明日の自分と、自身が満開の桜の樹の下にいる光景を思い浮かべる。続いては、インストゥルメンタルナンバーの「Ride On The Secret」。ギターのボディを叩く音でビートを作り、メロディを弦で乗せる。インストながら非常に歌心を感じ、入っていない歌がどこからか聴こえた気がしたのは、私だけだったのだろうか?同曲では、抜き差しでドラマ性をつけているところも秀逸。そこにささやくように「Ride On The Secret」のフレーズを繰り返しCozyが乗せていく。凄くシンプルながら、多大な物語性を感じさせる曲だ。そして、ラストは新曲が披露された。リズムを取り、弾んだ感じでギターを弾き歌うCozy。突然終わるも、送られた温かい無数の拍手がなんだか<ありがとう>のように温かく響いた。



百々和宏
そして、この日のトリを務めてくれたのは、百々和宏。日本が世界に誇る、<正常な不良品>ことMO’SOME TONEBENDERのボーカル&ギターだ。自前のミニアンプをバックに演奏を始める前、司会進行の高山に、「フロアを居酒屋のような雰囲気に変えてこい」との特命が。いやいや、無理だから(笑)。高山が「「スナック百々」みたいな感じでよろしくお願いします」と司会を締め、百々がステージに登場する。1曲目は「天気雨」。曲に入る前に、「僕のライヴ中は、少なくとも3杯はお酒を飲むこと」などど、一方的な約束が交わされる(笑)。ライヴに入ると、深いエコーのかかったボーカルと、ナチュラルトーンの少々くぐもったギター音。歌われる「♪キングクリムゾンのレコードジャケットみたいに変な顔♪」には、思わずジャケットを思い返し、笑った。

ここでMC。5月に百々和宏&テープエコーズの2ndアルバムが発売されることに言及し、そのソロ作品の完成まで髪を切らない願掛けを行い、その作品が昨日ようやく完成したので、先程ようやく髪を切りに行けたことを独白。美容師さんに「軽く失恋した女性ぐらいの量を切りましたよ」との会話があったそうだが、確かにリハーサルの際とは髪の長さが全然違う!
曲に入る前に、もう一度燃料補給とばかりに、ビールを頼み、次曲へ。先のMCで、「盛り上がって下さい」と話を締めるも、実は次はそんなに盛り上がりナンバーではない「ポテトフォーピープル」であることが判明。本人もそのことに笑って言及していた。そして、続く「ながいお別れ」では、「♪幸せの色ってどんな色。その色で君を染めてあけたかったよ♪」のフレーズにジーンさせられつつ、最後の死に顔に向けての後悔や約束が蘇る。そして次には、上記のニューアルバムから新曲「好きにして」が一足先に特別披露される。
VELVET UNDERGROUNDの「Who Love The Sun」の1フレーズをはさみ、これまた初めてやるという曲。そのまま「なんだかユカイなボクタチは」に入る。”お酒が大好きな百々さんらしい曲だな…”なんて聴いていたのだが、実はテープエコーズの地方遠征での実話だとか。やっぱり。同曲では、歌の途中でなぜかビールを一気飲み。そして特大のゲップが(笑)。歌に戻ると、今度は立ってプレイし、歌う百々。そして、またもやビールを注文。これで計3杯だ。うーん、ハイペース。先に自分が先の約束を早々と果たしてしまう。
ラストは、ギターをグワンと歪ませ、中島みゆきの「悪女」をカバー。大音量のギターの中、酔いどれたかのような、よれた歌い方がたまらない。後半はシャウトからスクリームへ。そしてラストは、アンプに向き合い、フィードバックノイズの応酬。”このDUOでそれをやるのか!?”と驚きつつも、それが何とも彼らしく、その行為や佇まい、姿勢が、なんとも痛快であった。

5アーティストがそれぞれのメゾッドやアティテュード、世界観で臨んでくれた今回のイベント。全員が普段は自身のバンドのフロントマンを務めているだけに、いつもと違ったスタイルがなんとも新鮮に映った。通常のバンドスタイルではない分、ネイキットで真剣勝負、彼らたちの本質も窺えたのも、私にとってのValue addedだったと言えよう。個人的には、他にも数多くのValue addedを感じたのだが、この日のお客さんはどうだったのだろう? いや、みなまで言わなくても大丈夫。あの日の、会場を後にする何か得たかのような満足そうな、みなさんの表情が全てを物語っていた。

 
Report : 池田スカオ和宏


【セットリスト】

Cuon

1.ハクセイオオカミ
2.落雷
3.またね。

小林祐介

1.melt
2.pilica
3.ウトムヌカラ
4.Tomorrow
5.human flow

門田匡陽

1.Candle for minority
2.逆光
3.光の粒子 埃の中で
4.調律するかのように
5.Alice
6.陽だまりを越えて
7.微笑とメロディ

Cozy

1.Landed
2.Trace
3.桜花
4.Ride On The Secret
5.新曲

百々和宏

1.天気雨
2.ポテトフォーピープル
3.ながいおわかれ
4.好きにして
5.なんだかユカイなボクタチは
6.悪女

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