セカイイチ 『「Top Of The World Tour」Final』

Filed under: LIVE REPORT — タグ: — LUCK'A @ 2009.06.07

セカイイチ
『「Top Of The World Tour」Final』
2009.5.17(Sun)
@東京・代官山 UNIT

今年2月、4枚目にして自らのグループ名をタイトルにした渾身のアルバムをリリースしたセカイイチ。同アルバムを引っ提げ、「Top Of The World Tour」、直訳すると「セカイイチ」と銘打った全国ツアーが敢行され、各地大盛況の中、そのファイナルが5月17日に東京・代官山UNITにて行われた。
4月12日に地元・大阪から始まった7本にも及ぶ自身のツアーと、その合間に旧知のバンドたちと繰り広げられたライヴも含め総計12本にも及んだ今回のサーキット。ワンマンとしても大阪、名古屋と続き、今回が3箇所目となる。
前シングル「あかり」のレコ発ツアーからグッズ制作の付き合いが始まった我がLUCK’Aも、今回はTシャツ、タオルはもちろん、缶バッジやミラー等、ツアーグッズを一通り、メンバーと共に作り上げてきた。

開演少し前、物販売り場の盛況を確認し、フロアに入ると、満員の場内にはニューソウルやファンキーなBGMが流れていた。今回のアルバム楽曲のライヴでのプレイへの期待感と、”今日はどんなライヴが繰り広げられるのだろうか?”というワクワク感が場内に満ちているのが分かる。
フロアの客電が落ちると、SEでこのツアータイトルと同題のカーペンタ—ズの名曲が場内に流れ出す。それを基にメガミックス化されたSEに変わると、沸き起こる手拍子の中、会場を煽りながらメンバーがステージに現れる。手拍子を更に煽りつつ、ボーカル&ギターの岩崎が音に乗せ挨拶を一発カマす。
ライヴの一発目は最新アルバムのトップを飾っていた「New Pop Song Order」。ソリッドでストレートなナンバーがガツンと会場中を揺るがす。途中で入るベースの泉とギターの中内、ドラムの吉澤のパラレルなコーラスもばっちり。間にカオス的なブレイクを入れ、もう一度テーマに戻るところはライヴならではだ。続いて、間髪入れず泉のベースがファンキーなフレーズを刻み、そこに「楽しみにしていたかい?」と岩崎。その光景に会場はさらにヒートアップする。2曲目は「Jaipur Town」だ。中内のギターがワイルドなリフを刻み、吉澤のドラムがダイナミズムを生んでいく。曲のラストに向け、増していくグル—ヴ感もたまらない同曲に、会場全体がグイグイと惹き込まれていく。 その勢いに乗り、ノンストップで岩崎による「飛ばして行くゼ!ノッて行こうゼ!踊っていこうゼ!」が飛び出す。それを受け、会場とステージの間でウォーミングアップ代わりのコール&レスポンスが沸き起こり、3曲目の「カプセル」に突入する。ワイルド&ダイナミックな曲の3連チャンだ。”待ってました!”とばかりにフロアから無数の呼応が起こる。後半に向かうにつれ、広がっていく解放感に、ライブ開始早々から例えようのない気持ちが溢れてくる。

ここで一度目のMC。最高のアルバムが出来、最高のツアーを最高のお客さんと一緒に迎えられる素晴らしさをマイクを通して伝えてくれた。
続いて「新生活なこの時期にぴったりなこのナンバーから」との岩崎のイントロデュースから「あたりまえの空」がスタートする。とつとつとしながらもジワジワと響き、景色も浮かびやすいこのナンバー。雄大に広がるアウトロに多くの者が思いを馳せ、自分にとってのこの曲に現れる桜の木を思い浮かべていたことだろう。そして、ファンキーでトリッキーな岩崎のギターカッティングから始まった「モナカ」では、作品でのループ感を上手くバンドならではのプレイで表現。作品とはまた違った力強さが息吹く。この曲で表情をつけていたのは、同じ16ビートながらスリリングさと広がりを生み分ける吉澤のドラムだ。
岩崎がギターをアコギに持ち替え、アルペジオに合わせた歌い出しと共に「Last Waltz」が始まる。ミラーボールも回り、ムーディーさとロマンティックさが会場中に広がっていく。この曲の登場に、今までノリ良く反応していたフロアも聴き入り態勢に。岩崎がギターをエレキに持ち直し、吉澤のウィンドウ・チャイムと少し長めの中内のギターソロから雰囲気たっぷりに次の曲に入る。続いては「甘い情熱」だ。ライヴならではのアレンジに少々驚く。岩崎の歌も作品とはまた違った感じのソウルフルさを醸し出していた。

この日2度目のMCを挟み、「メンバーも大人になった証(あかし)として、こんな曲も用意してきた」との岩崎の言葉に続き登場したのは、泉の躍動感のあるベース・ラインから生みだされるファンクマナーと、中内のファンキーなギターカッティングが活き、各人のソロも交えたメンバー紹介的なインスト・ナンバーだった。そこからすかさず「You Gotta Love」に突入。適度なダンサブルさを交え、聴き手をたゆたうように揺らせる。岩崎が再度アコギに持ち替え、「大切な人へプレゼント」と一言。弾き語り的に「ぷれぜんと」に入ると、会場全体にセンチメンタルな気持ちが広がっていく。リリックの「愛している」がどんなに力強く、信憑性たっぷりに、この日の会場中に響き渡ったことか。みんなが”うん””うん”とうなずくように聴いていたのが印象的だった。

ここからはゲストタイム。New Album収録曲「Interlude」をSEに、タケウチカズタケ(SUIKA/A Hundred Birds)が呼びこまれる。タケウチによるメローなエレピも加わり、「ブリキの月」が始まると、その歌世界や雰囲気に会場中が浸り聴き入り、キュンとした気持ちが広がっていく。続いて、ターンテーブルとギターとのスリリングな掛け合いに見立てたセッションの後、ファンキーでミディアムな「合言葉」に入る。躍動感とファンキーさの中、タケウチのキーボードがグル—ヴィーさを加える。間には会場中でフレーズをシンギング。それが会場中に一体感を生む。

ここでまたMC。泉によるこのツアーでのエピソードが語られると、会場中に和みが生まれる。
ここからは後半戦。まだまだ踊り足りないオーディエンスのために、ググッと盛り上がり、踊れるナンバーが立て続けに飛び出す。まずは「忘れてた事」だ。間奏では中内も前にせり出し、ギターを気持ち良さそうに弾きまくる。そして、セカイイチ中、最も短くカオスながら超絶なナンバー「Oil Shock」が続く。不穏でスリリングなナンバーの登場が会場の雰囲気を一変させる。その怒涛さを上手く引き継ぎ、次の「井の中の世界」では、作品だけでは伝わりきれない、ライヴバンド・セカイイチの面目躍如が随所に飛び出す。オーディエンスの盛り上がりもさらに増し、気分はまさに、この曲のテーマでもある「限界なんて超えていけ」だ。”この盛り上がりに水は射せない!”とばかりに間髪入れず躍動感のあるダンサブルなナンバー「RAIN/THAT/SOMETHING」に突入した彼ら。作品の世界観とは180度違ったAメロ、Bメロでのおどろおどろしさとスリリングさ、そしてその分、カウンターのようなサビの広がり、ダンサブルさが活きていた、この日のプレイ。イントロからは全く連想出来なかったが、曲が進むにつれ、同曲であることが分かっていった自分の鈍さも付記しておこう(笑)。

ここで岩崎がアコギに持ち替え、「君たちの<あかり>を見せてくれ」のMC後、「あかり」がプレイされる。スパニッシュ調にアレンジされた印象も手伝い、秘めた情熱と、これからの明確な明るさを作品以上に感じたこの日のプレイに、会場の多くが心でうなづき、一緒に歌っていた。そして、本編ラストはニューアルバムの最終曲でもあった「素晴らしい世界」。”これまでもこれからもよろしく”感たっぷりなこのナンバー。アウトロが雄大に広がっていき、それに乗せ、多くの人が”そうだ!!”と思ったことだろう。気分はまさにこの曲の歌詞中にある「この素晴らしい世界にジャンプ」だ。

アンコールに応え、再度ステージに現れるメンバー。全員が、LUCK’Aがデザイン&制作した今回のツアーグッズのT-シャツを着用している。その光景に思わずにんまり。
「ユニットでの魔法が見たい」と会場にあおりを入れる岩崎。その後に飛び出した聴き覚えのあるイントロに会場中が”待ってました!”の嬌声をあげる。アンコール1曲目は「さいぎしん」だ。泉の動きも激しくなり、中内もワウの利いたファンキーなカッティングで高揚感を煽る。この曲では主役も交代。オーディエンスが主役を張るがごとく「Do you feel good?」の大合唱。まさに会場中が一体となった感動のハイライトだ。
そして、正真正銘のラストは彼らの記念すべきインディーズ時代の1stアルバムに収録。1曲目を飾っていた、まさに彼らのジャイアント・ステップ的なナンバー「聞いてますか お月様?」であった。振り返れば常に月の光を追いかけるがごとく、歌を放ってきた彼ら。それはもちろん、追いかけても追いかけても、届かないその対象を、時に汚し、時に崇め、時に愛しく思い、歌につづってきただけのことだとの痛感でもあった。これはニューアルバムを聴いた時にも感じたことなのだが、重ねる衣はその都度違うにせよ、彼らが本来持っているネイキッドなものは変わらないことを、ここにきて改めて確認できた気がした。 この曲のラスト辺りで、「あなたたちを愛しています」と連呼した岩崎。”こちらこそ、愛してる”と会場に足を運んだ多くの人が心の中で返答していたことだろう。

レポート : 池田スカオ和宏


【グッズ】

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【セットリスト】
1. New Pop Song Order
2. Jaipur Town
3. カプセル
4. あたりまえの空
5. モナカ
6. Last Waltz
7. 甘い情熱
8. You Gotta Love
9. ぷれぜんと
10. ブリキの月
11. 合言葉
12. 忘れてた事
13. Oil Shock
14. 井の中の世界
15. RAIN/THAT/SOMETHING
16. あかり
17. 素晴らしい世界
Encore
En-1. さいぎしん
En-2. 聞いてますか お月様?


【MEMBER】
Vocal&Guitar 岩崎 慧 1982年07月08日生 蟹座 A型 大阪府
Guitar&Chorus 中内 正之 1981年02月13日生 水瓶座 A型 福井県
Bass 泉 健太郎 1977年11月12日生 蠍座 A型 大阪府
Drums 吉澤 響 1978年05月19日生 牡牛座 A型 奈良県


【プロフィール】
2001年8月、ソロ活動をしていた真性唄歌いの岩崎が、前々から惚れ込んでいたドラマー吉澤を誘い結成。 アコギボーカルとドラムという縦一列形態にてライヴを始める。程なく前ベースが加入。
2002年10月、中内加入。4ピース体制となる。
2003年3月、泉加入。現体制となる。 同年12月、デビュー・アルバム『今日あの橋の向こうまで』をインディーズよりリリース。同時に初ワンマンライヴも行う。
2004年4月、1st シングル「ふりだしの歌」をリリース。同年12月、東京にて自主企画「光風動春」を行う。
2005年4月、トイズ・ファクトリーより2nd シングル「石コロブ」を発売。メジャーデビューを果たす。同年5月、1stアルバム『淡い赤ときれいな青と』を発売。 6〜7月にはワンマン3箇所含む全国10箇所の「石コロコロび八起きツアー」を敢行。同年11月、3rd Single「虹」発売。11月、LUNKHEADとのスプリットツアーを全国15箇所にて行う。
2006年初頭、東京・名古屋・大阪・福岡にてワンマンツアーを実施。 4月には「光風動春」を東京・大阪で実施する。 同年5月、4th シングル「in the ART」、6月、2nd アルバム『art in the EartH』を立て続けに発売。夏には同アルバムのレコ発ツアーとして、11箇所の対バンツアーと札幌・仙台・名古屋・福岡・東京・大阪のワンマンツアーを行う。
2007年4月、東京・京都・神戸にて「光風動春」を開催。 同年6月、5thシングル「RAIN/THAT/SOMETHING」、11月には3rd アルバム『世界で一番嫌いなこと』発売。2008年初春に全国6箇所にて「世界で一番嫌いなパーティー」ツアーを開催。
2008年10月、6th Single「あかり」発売。同年11月、「ぷれぜんと」を配信限定で発表。2009年2月、4thアルバム『セカイイチ』発売。4月より3箇所のワンマンライヴを含む全国7箇所の「Top Of The World Tour」開催。大成功を収める。


【NEW ITEM】
4th ALBUM
『セカイイチ』
TFCC-86285
¥2,800(Tax in)
NOW ON SALE

1. New Pop Song Order
2. 合言葉
3. あたりまえの空(駿台予備学校2009年CMソング)
4. You Gotta Love
5. Last Waltz
6. Interlude
7. あかり(TBS系「CDTV」2008年10月度エンディングテーマ)
8. 甘い情熱(SOIL&”PIMP”SESSIONSより元晴&タブゾンビ参加)
9. Jaipur Town
10. Oil Shock
11. ブリキの月
12. ぷれぜんと(ポプラ社発行絵本「ねずみくんのプレゼント」とのコラボ)
13. 素晴らしい世界


【LIVE SCHEDULE】
2009年6月10日(水)
名古屋 HUCK FINN
“lostage GO TOUR”
共演:lostage

2009年6月25日(木)
静岡・清水 JAMJAMJAM
“BUFFALO SOUL TOUR ’09”
共演:a flood of circle、STAn、未完成VS新世界

2009年6月28日(日)
大阪・福島 LIVE SQUARE 2nd LINE
シュリスペイロフ presents “LIVE TOUR 水深3cm”
共演:シュリスペイロフ、the court

2009年6月29日(月)
京都 MUSE
シュリスペイロフ presents “LIVE TOUR 水深3cm”
共演:シュリスペイロフ、the court

2009年7月4日(土)
千葉 LOOK
the strange drama presents
“五線譜のドラマ-夏、想いは唄で咲く花火-”
共演:the strange drama、No Regret Life

2009年7月7日(火)
下北沢 CLUB Que
“THE YOUTHシングルシリーズ第一弾発売記念
「天狗のハナをへし折った」 下北沢2マンライヴ”
共演:THE YOUTH

2009年7月24日(金)
恵比寿 LIQUID ROOM
TBSラジオ主催
“SPECIAL LIVE MIXUP+〜TUWEEN the RADIO〜 vol.3”
共演:怒髪天、黒沢健一、monobright

2009年8月14日(金)・15日(土)
北海道 石狩湾新港樽川ふ頭横野外特設ステージ
“RISING SUN ROCK FESTIVAL 2009 in EZO”

http://rsr.wess.co.jp/

2009年8月23日(日)
長崎稲佐山公演野外ステージ
“Sky Jamboree 09 〜「新呼吸」〜”

http://skyj.jp/

2009年8月25日(火)
下北沢 CLUB Que
“QUEIP vol.5 〜2009 CLUB Que and Quip Magazine 15th ANNIVERSARY collaboration〜”
共演:GHEEE


【ARTIST HOMEPAGE】
http://www.sekaiichi.jp

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