indigo la End 青い夕 vol.1 〜渚にてみたもの〜
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タオルと缶バッヂに関しては、“渚にて”のタイトルから、渚を上から見た図をindigo la Endのロゴに反映させたタイポロゴデザインとなっています。下の部分はさざ波で、上は砂浜のようにしてみました。Tシャツ、トートバッグは、”渚にて”のジャケットの雰囲気を踏襲し、いつもジャケットなど手がけられているフクモトさんのイラストの世界をなぞりつつ、柔らかいタッチを意識してイラストを描きました。
(LUCKON GRAPHICS 談)
当初は、今までの缶バッヂの追加の依頼を頂きましたが、せっかくのツアーでしたので、Tシャツとタオルのデザインをアレンジしました。さらに今回はフルカラーにしたのがよかったのではないかと。メンバーの川谷さんがライヴのMCでも執拗なまでに(笑)、好意を持って紹介してくれていたトートバッグに関しては、バッグの形状に合わせて、デザインバランスを変えたことによりしっくりとハマりました。
(マーチャンカトー 談)
SITUATION
この日は、彼らの初ワンマンということもあり、会場は超満員。みなさんのワクワクドキドキや期待感が手に取るように伝わってきました。馴染みのあるライヴハウスでのワンマン。冥利に尽きますね。
FRIENDS
この日のMCで、出来たばかりのグッズ類について紹介してくれた彼ら。中でも、トートバッグの¥1,500は、かなり有益で有効性があったり、残念ながら、缶バッヂは、まだもらえていないこと等を、川谷くんが面白く語ってくれました。そのおかげもあって、帰りのグッズ売り場は、トートバッグや缶バッヂを買い求めるファンも多数。そんな買い物直後のみなさんをパチパチしてみました。
LIVE REPORT
indigo la End
『青い夕 vol.1 〜渚にて見たもの〜』
2012.11.16@新宿MARZ
この日のMC中、個人的には初めて知ったので驚いたのだが、彼らはmixi上で知り合い、indigo la Endを結成したのだそうだ。と同時に、逆にそこに妙に納得出来るところもあった。彼らの音楽性は、どこか一体感や一丸性といった、付き合いの永い者同士が、お互いを知り尽くしたが故に滲み出るそれらとは、多少趣きが違うといつも思っていたからだ。どちらかと言えば、各人自由に思い思いの道を歩き、その先に、知ってか知らずか、各自が再び同じ道にて出会うタイプ。各々が共通の明確なビジョンを思い浮かべ、挑むというよりは、むしろ個々が融合することによって現れる、当初とは違った着地点といった類の音楽性を私に想起させた。
それは、1stミニアルバム『さようなら、素晴らしい世界』や、以降のライブで感じ始め、今秋発売された2ndミニアルバム『渚にて』でますます強くなった。そして、この日のライヴを経て、それらの点は自分の中で線となっていった。
この日は、『渚にて』の発売記念ツアーの最終日。ここ最近の彼らの知名度と人気のアップ、そして期待値の高さを示すように、チケットは早期にソールドアウトを記録し、会場の新宿MARZは満員だ。
ステージを覆った幕の向こう、青白く幻想的に浮かび上がったステージがうっすら映っている。その幕には、木星のような絵柄の円が泳ぎ回っているかのように動いている映像が投影され、それはさながら穏やかながら彼らがこれから繰り広げる世界観へと誘うイントロデュースのようでもあった。
すーっと客電が落ち、同時に幕がゆっくりと上がっていく。淡く青白く発光しているステージにSEが流れ出し、ギターの長田カーティス、ドラムのオオタユウスケ、サポートベースの塩澤由希子、そしてボーカル&ギターの川谷絵音がステージに現れる。チューニングを終えてもプレイには入らず、しばしドラムに向き合い、緊張感と期待感を伴った短いインターバルを呼び込む。その沈黙を破るように、ゆっくりとオオタがたゆたうようなビートを叩き始める。まるでまどろむようなゆったりとした導入だ。そこに浸るも、突然「楽園」のイントロに突入。パッと情景が変わる。タイトなオオタのドラムにメローな川谷のギター、そして、その上を泳ぐかのように長田のギターが情景を豊かにしていく。サビのストレートさも気持ちの良い同曲。後半に向け、景色を更にワイドにビューするかのように、長田のギターが奔放に泳ぎ回っていく。オオタのリムショット、川谷のポエトリーリーディングが現れると、詰問されるように響くその一言一言に会場中が問われ、合わせてリズム隊が言い様のないエモ度を上げていく。1拍置いて「レナは朝を奪ったみたいだ」に突入。ダンサブルな楽曲の出現に、フロアが微かに動き始める。ベースも同曲にブレンドされている三拍子のワルツに合わせるよう軽やかなスイングを見せながら弾く。間には暴発的なドラムと「♪おかしな世界だ♪」とショッキングなワードを残す、川谷のポエトリーリーディング部も登場。その後に登場した3拍子部が更に楽曲に広がりを持たせる。2本のアルペジオの間奏から深いリバープを効かせたギターソロへと繋ぎ、そこから怒濤のドラムソロへとカタストロフィーなリレーション。そこからモチーフであるワルツ部に戻ることで曲に更なる安堵感と開放感が生まれていく。
続いては「海辺カラス」がスピーカーから流れ出す。スピーカーから波の音と時折の暴発ドラムの上、川谷の手紙を読むようなポエトリーリーディング。これが間の小曲のように、次曲への期待値を更に高まらせる。終わるとメローなアルペジオから「渚にて幻」に。同曲のMVにも登場した、花の仮面をつけた現代舞踏家も現れ、楽曲に乗り、躍動感や物語性溢れる独特の舞いを加えていく。そして、同曲の中間部では塩澤も交えたハッと息を飲んでしまうような美しいコーラスも。後半は舞踏の激しさも伴い、躍動感が増し、曲は激部に。ラストは再び息を飲むような美しいコーラス部の再登場で締め。続き、川谷がアコギ1本でニューアルバム『渚にて』同様、「el.」を小曲ながら披露。そして、チューニングタイムを、オオタが3点を使ったドラミングで繋ぎ、そこにリバースの効いた環境音、ベース、エレキに持ち替えた川谷によるつま弾きが加わり、ゆったりと「雫」が始まる。ドラムもコーラスを加え、川谷の歌声も深く、そして上へと伸びていく。その光景に魅入り、浸る会場。「♪明かりをつけて話そうよ 間違いだらけでいいのさ 僕はあなたに歌うから 聞いてよ♪」の、その印象深いフレーズの後、思い入れたっぷりにギターソロを物語に交えていく長田。こんなはずじゃなかった感が、がっかりよりもむしろ何か違った良いところが現れているように思えてくる。後半は狂おしいぐらいにグワーッと広がっていく同曲。長田も迫り出し、ギターソロで物語を演出していく。
ここまででニューアルバム『渚にて』を全曲、しかも曲順通りにプレイさせる試みは達成。ここからは最近と過去のナンバーが交えられ、プレイされる。
まずは発表曲としては最新曲となる、会場限定発売中のシングルから「白いマフラー」がプレイされる。冬の温かさのようなこれまでになかった明るさを会場に舞い込ませた同曲。ファルセットの効いた歌声も印象的だ。また、抜き差しも上手く、オオタもトリッキーなにドラミングを魅せる。加え、ラストに向け拡散していくブレイブ感がぐっとくる。
テンポの速いバスドラが場を繋げる。その後、一瞬止み、川谷のギターストロークによる次曲「緑の少女」に入る合図がなされる。そこに長田がメロディアスなギターを重ねていく。人気の高い楽曲の登場に、会場もより揺れ出す。サビの「♪恋した♪」のフレーズが広がると同時に、楽曲に伸びやかさと躍動感が加わっていく。
そのままオオタが繋ぎ、ベースが疾走感のあるプレイ加え、そこに2本のギターが重なり、次の「秘密の金魚」が完成させていく。スリリングさの上、追い立てるような川谷のポエトリーリーディング。変則で複雑なコード進行と、それを抜けた時に現れるポップ感がたまらない。
メトロノームのようなドラミングで繋がれる中、2本のギターによるアンサンブルから「she」に。「♪泣きそうだ♪」のフレーズの後、ゆったり、そしてジワジワと同曲が会場に浸透していく。これまでにないぐらいエモーショナルな歌をその思いと、伸びやかな歌声と共に会場一杯に浸していく。本当にこちらも泣きそうになってくる。
続くチューニングタイムは、物販物の宣伝も合わせてしてくれた。中でもトートバッグの安さには深く言及してくれ、そこからつらつらとされた、その理由は、会場に少々苦笑を生んでいた(笑)。続いて、恒例のドラムのオオタいじりが。まっ、この辺りは永かったので割愛させていただきたい。
本編に戻ろう。ここで2月6日発売のアルバムから、特別に1曲、新曲の「sweet spider」が披露される。躍動感のある弾んだリズム隊と、その上を長田のギターが時々景色を鮮やかなものにしていく。「♪思い出としては思い出してくれるのかな?♪」からラストにはそれが「♪思い出したよ 思い出してしまったよ♪」のフレーズへと移行。そのレトリックとラストに送られる「♪バイバイ♪」のフレーズも象徴的であった。
続く3拍子的な「スプーンで乾杯」に入ると、長田のギターがよりイキイキしてくる。ライトハンドともちょっと違った、ハンマリングオンとプリングオンから繰り出される空間的な音色で楽曲にカラフルさをもたらし、そこからまた違った楽曲展開部を挟む。2曲分を1曲で楽しんでいるかのような同曲。オーディエンスも嬉しそうに、その差異に連れ回される。
そして、ここでまた永いMCが。これが実質的な初ワンマンになるのだが、この1年前、お客さん限定数十人の前でワンマンライヴを行なったこと、このワンマンに至る経緯等を教えてくれた。
そして、ライヴは会場を夜の公園へと誘う、その名も「夜の公園」に。会場中が探しても見つからないものを頭の中に挙げ、一人一人がその歌中、今、自分が深く追いかけている、愛しいものを思い浮かべる。長田のギターが、”これでもか!!”と言わんばかりに、深いエコーの中、深淵を作り出す。
<探す>の次は、<迎えに行かなくちゃ>だ(笑)。スリリングな展開の中から現れた、続く「大停電の夜」では、川谷がポエトリーリーディングで会場に痛い所を突き付ける。そして、中間部ではまるでその寄り戻しのように3拍子で微睡みを作り、サビでは奥行きのあるところに会場中を誘う。ラストはこれまでになかったほどの激部が会場に襲いかかり、引き込んでいく。そして、見晴らしの良い場所に連れ出されるも、「♪もうこなくていいよ♪」とのツンデレ具合。ラストのテンポアップでは、まるでこれまでの煩わしさを振払うような疾走を見せてくれた。
そして、本編ラストは、「素晴らしい世界」。ラストは川谷がこれまで何度か見せたノンマイクの独唱による「♪大丈夫 そうだ そうだ♪」のフレーズが連呼され、合わせて泣き出しそうになる。この場面がくると私はいつも大島弓子のマンガ「真夏の夜の獏」のラストシーンがダブる。そんなポツンとした気持ちを残し、彼らは一旦ステージを降りた。
ここからはアンコール。その前に1stフルアルバム『夜に魔法をかけられて』の発売が発表され、会場に祝福感が溢れる。「これまでの総括と、これからの僕らの中で全てを出した1stアルバムに相応しい内容になった」と川谷もMCで語っており、発売が非常に楽しみだ。
ここでゲストが呼び込まれる。塩澤の双児のマッキーがアコギを持って登場。次曲のアルバムからの新曲「抱きしめて」が一足早く、彼女と共にプレイされる。そして、アンコールラストは「Warhol」。同曲でも光るのはやはり川谷のポエトリーリーディング。「♪間違った道は続いて行く♪」を始め、答えの出せない自問が次々に繰り出される。これまでにない程のアグレッシヴさとアクションでプレイされた同曲。ギターの長田もステージに膝まずき、ギターをかき鳴らす。ラストはまことに神々しく発光しながらエンド。その光りはしっかりと次へと続く確かなものであったと、最後に付記しておきたい。
Report : 池田スカオ和宏
【SETLIST】
1、楽園
2、レナは朝を奪ったみたいだ
3、海辺カラス
4、渚にて幻
5、el.
6、雫
7、白いマフラー
8、緑の少女
9、秘密の金魚
10、she
11、sweet spider
12、スプーンで乾杯
13、夜の公園
14、大停電の夜に
15、素晴らしい世界
Encore
En-1、抱きしめて
En-2、Warhol
ライブ終了後、今回Tシャツにサインを入れてもらいました。嬉しい~!
歴代、「このツアーに出演したあとはブレイクする」と、過去から信憑性の高い、スペースシャワー列伝への出演が決まりました。toricot、グッドモーニングアメリカ、WHITE ASHら、今後の大飛躍が期待されている話題のアーティストたちと全国8箇所を回ります。毎年チケットが早期にソールドアウトする人気イベントにつき。チケットのお求めはお早目に。
スペースシャワー列伝 JAPAN TOUR 2013
WHITE ASH / tricot / indigo la End / グッドモーニングアメリカ
2/21(木) 札幌cube garden
2/23(土) 仙台MA.CA.NA.
2/24(日) 新潟GOLDEN PIGS RED STAGE
2/28(木) 名古屋CLUB QUATTRO
3/01(金) 大阪BIGCAT
3/03(日) 福岡DRUM Be-1
3/05(火) 広島ナミキジャンクション
3/9(土) 赤坂BLITZ <1Fスタンディング・2F指定> ※TOUR FINAL
チケット:2,800円(税込・ドリンク代別)
【MEMBER】
Vo/&G. 川谷絵音
G. 長田カーティス
Dr. オオタユウスケ
【PROFILE】
2010年2月、VoGt川谷絵音を中心に結成。
2010年2月24日の初ライブ後、月2~3本のライブをこなしていく。ロッキングオンの主催するRO69 JACKでの2度の入賞やCINRA の主催するexpopへの出演、自主企画「絵画と声」の開催などで着実に集客を伸ばしてゆく。3枚のデモをリリースしディスクユニオンにて委託販売を行なうと、4週連続で週間チャートに入り、売り切れ店が出る程の反響を受け、デモ盤ながら異例の売上を記録。
2012年2月15日には或るミイとの共同主催イベント「バースデイ」を開催。ゲストにTHE NOVEMBERSを迎え、即日完売の大盛況となる。4月11日初のミニアルバム『さようなら、素晴らしい世界』を発売。スペースシャワー列伝への出演、初の全国ツアーを経て、レコ発東京公演@下北沢SHELTER(with KEYTALK)はSOLD OUT。9/1には初の大型野外フェスSWEET LOVE SHOWERへの出演も決定。
同年9月5日には、2ndミニアルバム『渚にて』を発売。レコ発ツアーを行う。11月16日には、ライヴ会場限定EP「冬の、夕.ep」発売。2013年2月には、待望の1stフルアルバム『夜に魔法をかけられて』の発売を予定している。
【NEW ITEM】
1st FULL ALBUM
「夜に魔法をかけられて」
PECF-3038
¥2,500(tax in)
2013.02.06 ON SALE
【eninal】
01.sweet spider
02.she
03.大停電の夜に
04.鞠の空想
05.彼女の相談
06.スプーンで乾杯
07.抱きしめて
08.マリの回想
09.スウェル
10.fake street
11.X day
12.雨の魔法
ライブ会場限定SINGLE
「冬の、夕.ep」
PECF-3033
¥800(Tax in)
NOW ON SALE
【eninal】
01. ミルク
02. 白いマフラー
2nd MINI ALBUM
「渚にて幻」
PECF-3027
¥1,500
NOW ON SALE
【eninal】
【LIVE INFORMATION】
【ARTIST HOMEPAGE】
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