スパルタローカルズ:TOUR’08 「何てやさしい時代」
スパルタローカルズ
TOUR’08 「何てやさしい時代」
2008.10.04(Sat)
@赤坂BLITZ
7月23日に発売したニューアルバム『Leecher』を引っ提げ、9月4日の千葉LOOKを皮切りに、北は札幌から南は福岡まで全国10箇所のワンマンライヴを行ってきたスパルタローカルズ。「何てやさしい時代」とタイトルされた今回のツアーも、いよいよここ赤坂ブリッツにて無事ファイナルを迎えることとなった。
我LUCK’Aが今回作ったスパルタローカルズの物販物は、T-シャツ3柄、タンブラー、リール・キーホルダー。おかげさまでそのどれもが全国各地で売れ行き良好らしく、この東京でもライヴ開始以前から、物販物を求める長蛇の列が。その光景にニヤニヤしつつライヴ会場に入る。
SEが場内に流れ出すと、ワーッと前にお客さんが押し寄せる。メンバーが登場するやいなや、ボーカル、コウセイによる「ラストだゾ〜!!」の一言の後、ギターの伊東によるギターのループイントロが会場に響き渡る。1曲目はニューアルバム収録の「NEW HERO」だ。いつものきまったポージングのベースの光広。伊東のスウィープ奏法も調子よさそう。
続いては幾何学的なギターイントロから、これまたニューアルバム収録の「トラッシュボーイ」に突入。1本のギターがループを刻み、その上にフリーキーなギターが乗り、梶山のドラムがドラマティックにアクセントをつける。そして、耳馴染みのあるギターイントロにお客さんの反応も一段と激しくなる。3曲目は「GET UP!」だ。客席からは多くのコブシが上がり、スリリングな間奏が客席を煽り、盛り上がりをさらに掻き立てる。間髪置かず4曲目はストレートなナンバー「まぼろしFOREVER」が飛び出す。
ここで軽いMC。そのまま歌い出しで、5曲目の「氷のムーン」に突入。曲の雰囲気と照明の水色感がピッタリだ。曲の後半ではスピードアップし、それがまるで走り抜けていく感じを醸し出す。6曲目の「ディストーション・ブルース・ボーイ」が飛び出すと、さらに会場のボルテージは上がっていく。狂酔のギターソロによるアウトロはまさに圧巻。伊東も恍惚の表情で気持ち良さそうに弾いている。
さらにシフトアップは続き、それにピタッとついてくるオーディエンス。続く「JET JUICE」では、間にダブの要素も織り交ぜ、ライヴならではのアレンジを楽しませてくれた。
ここで、コウセイが初めて赤坂に来た感想や思い出を軽くMC。その後は、キテレツに和む雰囲気と静かなる狂気が入り交じった「GOOD NEWS」、そして比較的近い雰囲気の「赤い砂」を立続けにプレイ。特に「赤い砂」には、途中の感情移入に秘めた激しさめいたものを感じる。続いて聴き覚えのあるギターカッティングから「Suger」に突入。後半に向かっての広がり、特にアウトロのギターソロの広がりは聴き手を無限へと誘ってくれた。
そして、「死んでしまった夏のために」とのコウセイの一言のあと、「バイオレンスサマー」が始まる。イントロからダイナミックなこの曲は、ドラムの梶山のフロアタムがダイナミックさをさらに演出している。そのままノンストップで「エレベーターエレベータ」へ。間のコウセイと伊東によるツインギターでのユニゾンのギターソロも良い感じだ。
コウセイが光広への弟いじりのMCのあと、「THE CLUB!!」とシャウト。とは言え、何故か不穏なイントロが流れ出す。それが止まると”待ってました!!”とばかりにダンスビートが飛び出してくる。正真正銘の人気ダンス・ナンバー「THE CLUB」の登場だ。ミラーボールも回り出し、楽しそうに無心に踊り出すオーディエンス。そして、畳み掛けるように、ノンストップで「UFOバンザイ」に。さらに盛り上がり、コブシで呼応するオーディエンス。しかし、盛り上がりナンバーの応酬はまだまだ続く。ますます熱狂していく両者。コウセイもお客さんを煽る煽る。
クライマックスに向けての快進撃は続いていく。「1.2.3.4」のかけ声の後、性急的でスリリングなギターイントロが響き渡る。ノリ良く踊れるナンバー「ギャップ」だ。間奏とサビのストレートなところが非常に気持ち良い。ギターの伊東も、ベースの光広も、上がっていくテンションのためか、徐々にアクションが大きく、激しくなっていく。「MONSTER」「ピース」と続き、本編のラストは「チャランボ」。熱狂とフィードバック音をシッカリと残し、ステージを後にするメンバー。いやー、ストイックだわ。
今度はグランド・ファンク・レイルロードのSEに乗り、通気性ゼロのジャケットを羽織ったコウセイを始めとしたメンバーが再登場。
アンコールの1曲目は新曲だ。印象的なイントロと、今までの彼らにあまり見られなかったタイプの歌い方も印象的。ゆったりじわじわ広がっていくナンバー「水のようだ」が飛び出す。切なくもじわじわと大きく広がっていくような楽曲が、ワイドに会場中に響き渡る。そして、コウセイによる、「俺は俺のために歌う。お前はお前のために踊れ!!」のMCの後は、雰囲気をガラッと変えるように、ロックダンスナンバー「パレード」をプレイ。コウセイがギターを置き、ハンドマイクで歌う。そして、アンコールのラストは、お客さんからの「ばかやろう!!」のレスポンスを合図に、「ばかやろう」をプレイ。コウセイは客席に飛び込むわ、伊東はギターソロを弾きまくるわ、光広と伊東が向き合い、かっこよくインタープレイを決めるわ、”もう、ムチャクチャにしてーっ!!”と、トランス状態のオーディエンス。まるでアホのように熱狂しまくっている。
そして、2度目のアンコールに応え、再びステージに登場した4人。ラストはハッピー&楽しい感じの彼らの代表曲「トーキョウバレリーナ」で締め。オーディエンスもみんな思い残すことはないとばかりに、思い思いに楽しそうにダンス。一様に幸せそうな表情を浮かべていたのが印象的だった。(池田スカオ和宏)
【グッズ】
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【セットリスト】
1. NEW HERO
2. トラッシュボーイ
3. GET UP!
4. まぼろしFOREVER
5. 氷のムーン
6. ディストーション・ブルース・ボーイ
7. JET JUICE
8. GOOD NEWS
9. 赤い砂
10. Suger
11. バイオレンスサマー
12. エレベーターエレベータ
13. POGO
14. THE CLUB
15. UFOバンザイ
16. ギャップ
17. MONSTER
18. ピース
19. チャランボ
ENCORE
1. 水のようだ
2. パレード
3. ばかやろう
ENCORE2
1. トーキョウバレリーナ
【メンバー】
Vo.&G. 安部コウセイ
G. 伊東真一
B. 安部光広
Dr. 梶山 剛
【プロフィール】
1998 年ロックシティ福岡でバンド結成。1999年初春 本格的に始動。福岡VIVRE HALLを中心に月1度のLIVE活動を展開する。最強のライブが評判となり、九州でその名を轟かせる。2002年に1stアルバムをリリース後、圧倒的なライブパフォーマンスと共にその名前は全国区に広がる。2007年 7月、 2007年からサポート・ドラマーとしてバンドに参加していた梶山 剛が正式なメンバーとなる。2008年7月、7thアルバム『Leecher』リリース。ファニーな人間性が垣間見えるようなポップエッセンスや、本能の赴くままに吐き出される攻撃的なダンスビート、思いを素直に表現したリリックなど、喜怒哀楽を全て持つその音楽は多くのロックファンの熱狂的な支持を集め続けている。
【商品情報】
SPARTA LOCALS
『Leecher』
UKDZ-0072
¥2,205
【DAIZAWA RECORDS/UK PROJECT inc.,】
2008.7.23(Wed)
M-1. パレード
M-2. MONSTER
M-3. トラッシュボーイ
M-4. NEW HERO
M-5. Good News
M-6. JET JUICE
M-7. チャランボ
M-8. 氷のムーン
【LIVE INFO.】
「Some Get Town Tour」
ACT:犬が吠える by Takashi Igarashi/the telephones
2008.11.27(Thu)名古屋CLUB QUATTRO
2008.11.29(Sat)恵比寿LIQUIDROOM
2008.12.11(Thu)心斎橋CLUB QUATTRO「POLYSICS JAPAN TOUR 2008!!!! ULTRA FIGHT OR DIE!!!!」ゲスト出演決定!
2008.12.05(Fri) SHIBUYA-AX
「COUNT DOWN JAPAN 0809」
2008.12.30(火)幕張メッセ国際展示場
【アーティストHP】
http://www.spartalocals.net/jp