「DECEMBER’S CHILDREN」 2012.12.27@日本武道館
「DECEMBER’S CHILDREN」
2012.12.27@日本武道館
W/凛として時雨、9mm Parabellum Bullet、TK from 凛として時雨、ギターウルフ、ピエール中野、ドレスコーズ 、MUCC、geek sleep sheep
この日、ロックの聖地、日本武道館にて、世界的にも通ずる先鋭なアーティストたちが、己の音塊をぶつけ合ったライヴ・イベントがあった。イベント名は、『DECEMBER’S CHILDREN』。かのローリング・ストーンズに同名のアルバムがあり、そこから借用されたのかな?と思いながら会場に入ると、やはり。場内のBGMは、ローリング・ストーンズの代表曲が次から次へと流れているではないか。それはこの際に留まらず、転換中のBGMも然り。彼らのナンバーが、その前にステージ上で、プレイしていた強烈な個性を持った各バンドたちが会場に置き去りにしていた残像や印象を、良い意味で、ゆっくりと中和していくように流れていた。
それにしても、今回のこのイベントには驚いた。最初に発表のあった、凛として時雨やTK from 凛として時雨を始め、出演者が追加発表される毎に、それが我がラッカと繋がりのある(あった)アーティストたちばかりだったからだ。結果、この日のオープニングアクトを務めた、堕落モーションFOLK2のメンバーが以前組んでいた、スパルタローカルズやトップを飾った、geek sleep sheepのメンバーそれぞれが所属しているグループに至るまで、出演全アーティストのグッズに何らかの形で、我がラッカが関わっていたことが判明した。全アーティストが同じ所属事務所でも、レコードレーベルでもなく、イベント等でもそんなに頻繁に顔を合わせるわけでもない。同じロックと言えど、そのスタイルやオリジナリティは千差万別。しかし今、この日本を代表する世界的に通用する先鋭的なロックバンドたちが集結、凝縮されたと言っても過言ではない、この日の出演全ラインナップに、これまでに会社として関わってこられたことを、1つ1つのアーティストのプレイが終わる毎に誇らしく思った。
geek sleep sheep
まずは、凛として時雨のボーカル&ベースの345、MO’SOME TONEBENDERのギター&ボーカルの百々和宏、そして、L’Arc~en~Ciel、acid androidのyukihiroからなる3ピース・バンド、geek sleep sheepが、この精鋭ロックの祭典の口火を切った。
実は私も会場のほとんどの人同様、彼らを観るのは初めて。時雨でも、MO’SOME TONEBENDERでも、L’Arc~en~Cielでも、オリジナルなスタイルを確立しつつも、様々な表情を見せてきた彼らだけに、果たしてこのグループでは、その各々がどのような融合や表情を見せてくれるのか?にも深い興味があった。
白衣にも似たロングなパジャマを着た3人がステージに現れる。百々のフランジャーの効いたギターから、クールなyukihiroのドラム、そこに345がハミングを乗せる、ノンボーカルナンバーで幕を開けたこの日の彼ら。続く2曲目では、クールなトーンで百々が歌えば、重いドラミングのyukihiroに、345の優しく柔らかいその歌声がかぶさっていく。その歌声は、時雨の時よりもミドルな声域でマイルドだ。そして同曲では、百々のギターソロが武道館の空気をねじ曲げていく。
「ジーザスはごきげんななめ」と百々によりコールされた3曲目は、これまでの雰囲気にスリリングさが加わり、先ほどと変わり百々がハイトーンなボーカルを聴かせる。ドライブ感を伴った345のベースと、そのキュートな歌声が百々のヒステリックさとの対照性を醸し出す。同曲のラストは2ビートに激変。会場の緊張感をぐっと上げにかかる。他、この日は、少ないコードで物語を広げていった、サビのストレートな疾走部も気持ち良かったM-4、345がメインボーカルを務め、後半に向け会場をグイグイ惹き込むも、ラストは突き放すようにピタッと終わったM-5、まどろむようなドリーミーな345の歌と、大地感溢れる演奏が帰還したかのような安堵感を与えてくれたM-6と、オルタナティブという手触りはありつつも、その中での様々な表情を感じさせてくれた彼ら。次のライヴもまた期待させる30分であった。
MUCC
続いては、MUCC。独特のダイナミズムと漆黒感を有した世界観にて、日本はもとより海外でも評価が高く、数々の海外ライヴを成功させてきたグループだ。
そんな彼らがステージに現れると、先ほどのヒリヒリとしたオルタナとはまた違った先鋭ロックが、いきなり広い会場を侵食し出す。ボーカルの達瑯の「Are You Ready? Mother Fucker!!」の咆哮から始まった、この日の彼ら。疾走感のあるスクリーモな音楽性にポップなコーラス、会場のあちらこちらに無数のヘッドバンキングの花を咲かせた「Mr.Liar」を始め、そのモノクロの世界観から一変。景色に色を付けていくかのようにサビの4つ打ちが会場にダンサブルさを呼込んだ「G.G.」 、ギターのミヤとベースのYUKKEが、その楽曲の上、縦横無尽に広いステージを有効活用。達瑯も左右に伸びる花道を走り回りながら歌った「MOTHER」と、各曲毎に会場を惹き込んでいく。
「年末なんで、ある程度のことは忘れ、楽しんで欲しい。一緒にバカになろう」とは中盤の達瑯のMC。それを呼び声に、YUKKEもスラップを交え、会場にファンキーなダンサブルさを持ち込んだ「フォーリングダウン」、SATOちのドラミングも映える、激走スラッシュの「蘭鋳」が現れると会場全体が再度ヘッドバンキング。同曲のハイライトはオールスタンディング状態であった会場を一度座らせ、再度ジャンプさせたところか。また、ラストの「シャングリラ」は、もう一つの彼らの一面であるダイナミズム溢れる世界観の面目躍如が味わえた大曲。ゆっくりとそこはかとない深淵が会場いっぱいに広がっていき、後ろから神々しく光度を上げていく白色のライトと共に、美しく、荘厳に彼らのステージも発光していった。
ドレスコーズ
3番手はドレスコーズ。毛皮のマリーズと同じロックという範疇に入りながらも、そこかしこから文学性や高尚さ、デカダンやカルチェラタンな雰囲気を醸し出してきた彼ら。たぶん、この日集まった人たちは、彼らの名前は知っていたであろうがライヴは初体験の人がほとんど。そんな状況も我関せず、結果、彼らは自分達の世界観を一切ブラすことなく、あの広いステージと大勢の観客の前で自分たちの音楽性や世界観を正々堂々と真正面から放ってくれた。
さすがは長身のメンバーが揃っただけのことがある。彼らが登場するやいなや、ステージからはロックスター的なオーラーが放たれる。それはいささかまぶしいぐらいでもあった。
ニューアルバムの1曲目を飾っていた疾走感溢れる「Lolita」にて、閉じた世界観から一気に開けた世界へと会場を誘えば、続く「SUPER ENFANT TERRIBLE」では、モータウンビートがポップさを楽曲と会場に呼び込んでいく。
「こんばんわ、武道館。初めましてドレスコーズといいます」と志磨。丸山のノイジーなギターに、菅のカウパンクのりのドラム、通例よりトーンを落とした志磨のボーカルの融合も独特だった「レモンツリー」、そして、なんといっても圧巻だったのは、ライヴ中盤で作品同様、”ここまでやるか!?”のポップさとアヴァンギャルド性を10分近くに及び展開した「Automatic Punk」。同曲では、中間部でスリリングなカッティングと土着性を帯びた暴発ドラミングが素敵な融合を見せ、曲中何度もストームを巻き起こし、幾度もカタルシスを我々に覚えさせた。
それを挟み、余計ポップにスイートに響いた「(This is not a)Sad Song」、上昇感のある2ビートと16ビートを交えたビートに志磨もハンドマイクに持ち替え、その思いを歌った「ベルエポック・マン」、ラストは気高く、誇り高く、広い会場に、彼らのこれからのアイデンティティを叩き付けるように「Trash」が放たれ、「またね」の志磨の言葉を残し、彼らは去っていった。
ピエール中野
一旦ステージに幕が下ろされ、次の凛として時雨のドラムであるピエールな中野の登場を待つ。この日のステージは、彼がここまでにやってきたことを凝縮的に集約披露。一見、繋ぎのアトラクション的に映りそうなところを、しっかりとショー、そして彼の奥深い造詣として転換し、ドラマー/パフォーマー/エンターテイナー、ピエール中野を強くアピールした。
ステージの幕がゆっくりと上がっていくと、ステージ中央には鎮座すましている彼のドラムキットが現れる。まずはドラムキットと照明の演出による、凛として時雨のワンマンライヴの際も、聴衆にその手さばき足さばきの超絶さで口をあんぐりさせてきた、あの魅せるドラムソロが披露される。ラストに向かうに連れ、高揚感が押し寄せ、会場からは大きな驚嘆と喝采が上がる。いやー、何度見ても惹き込まれる場面だ。続いては、そのドラムキットに座ったまま、フェイバリット・アーティストであるPerfumeの、「チョコレート・ディスコ」…ではなく、あえて「レーザービーム」に合わせ手数多くドラムを被せる。ドラムの可能性に挑戦的なパフォーマンスは続く。次は、MUCCのギターミヤと共に、ギター&ドラムでの即興セッションと、まずは3曲、彼の本流とも言えるドラミングやドラム捌きを堪能させてくれる。
そして、「ライヴハウス武道館へようこそ」「ここは東京だぜ」の武道館の板に立った者なら、一度は放ってみたい有名フレーズを満員の会場に放出した後は、彼のもう一つの顔でもあるDJに。用意されたDJブースに立ち、これまた彼の時雨コーナーではお馴染みの嵐の「A・RA・SHI」にて歌&ラップが披露される。そして、ゲストとしてメタルアイドル3人組BABY METALを迎え入れ、彼女たちのレパートリー「ヘッドバンギャー」を一緒に盛観。ラストはお決まりのX JUMPで締められ、結局のところ彼の全表情を味わえるステージとなった。
ギターウルフ
続いて現れたのはギターウルフ。武道館だろうが、ライヴハウスだろうが、日本だろうが、海外だろうが、まさしく彼らがいつもどおり展開しているステージを完遂した彼ら。長い活動歴ながらも、これまでなかなか接する機会もなかったであろう多くの観客に、彼らのジェットロックンロールが矢継ぎ早にノンストップでおみまいされた。
いつもの「仁義なき戦い」のテーマ終わり、ボーカル&ギターのSEIJIによる、「ロッケンローーーーール!!!!!!」のシャウトにて幕を開けた彼らのステージ。終始鳴り止まないフィードバックとハウリングが、ロックの粗暴さとカッコ良さ、そしてスリリングさを改めて教えてくれる。この日一番の激速を見せてくれた「ケンカロック」、グイグイと会場にその音塊を突っ込ませていった「ワイルドゼロ」、もはや独壇場とも言えるそのステージは痛快の一言。我々にはいささかお約束となっているステージアクションでも、この日彼らに初接触のオーディエンスたちには、かなり刺激的で新鮮、”こんな世界もあるのか!?”と驚嘆を漏らした方も多かった。
ラストの「ロックンロールエチケット」を終え、挨拶もせずステージを去っていく様はまさしく疾風怒涛。終始彼らが最も映えるであろう赤いライトを中心とした演出の中、スリリングでかっこいい、緊張感と高揚感溢れるステージを展開してくれたのだった。
TK from 凛として時雨
ここからはちょっと長い休憩。いよいよ後半戦へと雪崩れ込んでいく。 再び幕が降り、ステージが次の準備に入る。続いては、TK from 凛として時雨だ。
実はこの10日前に、川崎のクラブチッタでのイベントで、彼のソロを観たばかり。とは言え、今回は会場もシチュエーションも違う。最初は7人編成、先日は、そこからギターの戸高(ART-SCHOOL)とチェロを除く5人編成で臨んでいた。
”果たして、今日はどのような編成で、あのアルバムでの構築や作品性を、臨場感や高揚感を伴って我々に放ってくるのだろう?” そんな期待も胸に登場を待った。
再び下ろされた幕が上がると、既にステージにスタンバイしているメンバーたちの姿が現れる。今回は下手(しもて)からベースの日向秀和、鍵盤、バイオリン、ドラムのBOBO、そして中央にTKという5人の布陣、先日のクラブチッタでのステージと同じ構成であり、同じメンバーだ。 1曲目は「haze」。TKはお馴染みのテレキャスターではなくアコギだ。TKの優しく包むようなハイトーンのボーカルと、BOBOのタイトなドラム、日向のギターも兼ねたかのようなベースが絡み、そこにバイオリンが優雅に景色を広げていく。続いての「flower」では、アコギならではのデリケートさが楽曲に更なる美しさを寄与していく。ガットギターならではのラテンの秘めた情熱性が美しさと共にぶわっと広がっていく。後半はTKも愛用のテレキャスターに持ち替え、楽曲は会場を駆け抜けていく。
この日は他にも、切なさを広げながらも、歌にエモーショナルさを加えることで楽曲にアクセントを付けていった「12th laser」、モントゥーノなピアノも印象的だった「phase to phrase」、BOBOのバスドラがドカドカと進み行き、これまで以上に展開も多く、複雑にして、TKのギターソロも熱を帯びて、エキセントリックを醸し出していた「Abnormal trick」、「新曲を演ります」の一言の後、贈られたドラマティックなイントロと、日向のスラップの効いたベースとバイオリンに重きを置いたダンサブルな新曲、そしてラストは、ゆらゆらと始まりながらも、最後はとてつもない昇華が会場を支配していった「film A moment」と、全7曲をプレイ。会場もシチュエーションも違いながらも、これまで同様に、作品以上の体感を我々に与えてくれた。
9mm Parabellum Bullet
そして、トリ前に現れたのは、9mm Parabellum Bullet。フェスも含め、時雨との並びを見たのは、ホント久しぶりであった。
この日の彼らは、凝縮感と満足感を伴い、特にラストに向かい怒濤に放たれ、かけ抜けていく展開を中心に、終始会場を多いに盛り上げ、観客は呼応し、一緒に歌い、クラップやコブシを曲毎に上げていった。
アタリ・ティーンエイジ・ライオットのお馴染みのデジタルハードコアなSEが流れ、赤いライトに染まったステージに向け、一際高い歓声が会場から送られる。ボーカル菅原による「9mm Parabellum Bulletです。こんばんわ」とのキチンとした挨拶の後、スタンバイが始まり、デモンストレーション的な音壁の中、1曲目の「Discommunication」が現れる。重厚なカッティングと哀愁性を帯びた歌、そして、アクティヴィティなステージパフォーマンスでいきなりオーディエンスをがっちり惹き込んでいく彼ら。続いて、サビのストレートさと哀愁さがたまらない、疾走スカナンバー「ハートに火をつけて」で会場全体にダンスを誘うと、ポイントポイントでお客さんも大合唱した「Vampiregirl」、重厚なギターリフとラストの怒濤の2バスが会場を揺るがせた新曲。「いわゆるTK挟みの中の出番ですが、みなさんが”(9mmが間にプレイしていたことが)夢だった”と思われないライヴをします」と、MCでの和みを挟み、中村もアップライトベースに持ち替え、会場に4ビートにてスウィンギンなムードを程よく持ち込んだ「キャンドルの灯を」、ラテンのビートに会場中が跳ねた、お決まりの箇所でのクラップでの一体感もたまらなかった「Black Market Blues」、これまたお決まりのところでは大合唱。2バスを交えた、かみじょうのドラミングが地響きのように響いた「新しい光」、菅原もマラカスを持ち、YMOの「ライディーン」のフレーズもギターソロに織り交ぜ、ニやリとさせられ、グイグイと高揚感を引き上げていった「Talking Machine」、そして、ラストはギター滝のライトハンドも色彩的に織り交じり、この日一番の怒濤さを見せつけた「Punishment」。同曲では、かみじょうの打ち出すブラストビートの中、中村も滝も、”もう、どうにでもなれ!!”とばかりに弾き暴れ、怒濤さ加え、爽快さまでも与えてくれた。そして、ハリケーンの通り去った後の疾風迅雷感とフィードバックノイズを残し、ラストの凛として時雨へとバトンを渡す。
凛として時雨
この日のトリはやはりこのバンド、凛として時雨であった。これまで7時間。数多くの孤高で尖鋭なロックバンドが展開してきたてその同じステージの上に彼らが現れる。この日のほとんどの人たちが彼ら目当てであったのだろう、やはりこの日一番の待望感に満ちた歓声がいつものコーション的なコラージュSEに乗り、現れた彼らに向けて送られる。たぶん、期待度と待望感溢れる歓声は、この日彼らがようやく現れるといったことだけではなく、この1年間、公のステージに現れなかったことに対する待望感も含まれてのことだろう。かく言う私も彼ら3人が揃ってステージに立ったのを1年ぶりに観た。加え、彼らがイベントやフェスに出ることもあまりなかったことも加わり、短い時間であろうこの日のステージにて、どんな曲が放たれ、どのような展開が成されるのかの期待値が半ば興奮気味に、高揚感と共に身体全体を奮わせていた。
1曲目は、345の神秘的なボーカルがリードする「illusion is mine」であった。これまでTKからの歌い出しからのライヴしか観たことがなかっただけに、驚いたと同時に新鮮さ、そして、いつものワンマンライヴの凝縮とは違ったステージがこれから展開されることを確信する。
ライヴは、サビのストレートさが疾走感を伴い会場を走らせ、開放感さえ感じた「I was music」、サビでのダンサブルさが快楽と高揚、ラストはピエール中野のツインペダルによるバスドラが地響きのように会場を揺らせた「DISCO FLIGHT」。そして、アニメの主題歌の起用や、このステージの数日前に登場したテレビでの演奏通し、また新しいファンを掴んだであろう、今の彼らの真骨頂の「abnomalize」、サビでは会場全体から無数のコブシを通した呼応を起こし、また、男女ボーカルの抜きつ抜かれつのボーカルチェイスが身体を奮わせた「JPOP Xfile」が会場の熱狂度上げていく。 そんな中、一際大きな歓声と嬌声に包まれたのが、「6月28日にこの日本武道館で単独ライヴを行なう」とのTKによる重大発表であった。そして、その告知がさらに会場の熱狂に更に油を注ぐように、ラストは、後半のグイグイとしたシフトアップもたまらない、中野のブラストビートが炸裂。彼お得意のスティック回しも魅せた、「nakano kill you」が放たれた。同曲のラストでは、TKもギターソロをヒステリックにキメ、最後はギターを投げ出し、フィードバック音を残しステージを去った。
これまで私が観て来た彼らのワンマンライヴとは多少流れや趣きも違い、これまで以上に、ボーカル&ギターのTKとベース&ボーカルの345によるツインボーカル性や三位一体となったバンドの一丸性を打ち出すような楽曲が次々と飛び出してきた、この日。これは、もしかしたら、それぞれがソロ活動を経て、改めて気づいたこと、客観的に知ったこと、かけがえなく思ったものが現れたものなのかもしれない…なんて、勝手に思ってしまった。
さすがはどれも今の日本代表する先鋭なアーティストが集まっただけあり、ライヴ終了後は、思い出したように、疲れがどっと出た。しかし、その疲れはけっして嫌なものでなく、むしろ逆。<成し遂げた><達成した>等、充実感に満ちた、心地よい疲れであった。
そして、終始一緒に観ていた、この日出演した全アーティストのグッズのディレクションを行ってきたマーチャンダイザー・カトーは、「ラッカとして、このような偉大なアーティストたちと歩めていることを誇り思うと同時に、アーティストの勢いに負けないよう、精進していきたい!」と、帰路、強く語っていたことを最後に付記したい。
Report : 池田スカオ和宏
【SET LIST】
geek sleep sheep
01. new song 1
02. new song 2
03. new song 3
04. new song 4
05. new song 5
06. new song 6
MUCC
01. Mr.Liar
02. G.G.
03. MOTHER
04. フォーリングダウン
05. 蘭鋳
06. シャングリラ
ドレスコーズ
01. Lolita
02. SUPER ENFANT TERRIBLE
03. レモンツリー
04. Automatic Punk
05. (This Is Not A)Sad Song
06. ベルエポック・マン
07. Trash
ピエール中野
01. Drum Solo
02. レーザービーム (Perfume)
03. ギターセッション(GUEST:ミヤ<MUCC>)
04.A・RA・SHI(嵐)
05. ヘドバンギャー(GUEST:BABYMETAL)
ギターウルフ
01. ジェット ジェネレーション
02. ミサイルミー
03. UFOロマンティクス
04. ケンカロック
05. ワイルドゼロ
06. オールナイトでぶっとばせ!!
07. ロックンロールエチケット
TK from 凛として時雨
01. haze
02. flower
03. 12th laser
04. phase to phrase
05. Abnormal trick
06. 新曲
07. film A moment
9mm Parabellum Bullet
01. Discommunication
02. ハートに火をつけて
03. Vampiregirl
04. 新曲
05. キャンドルの灯を
06. Black Market Blues
07. 新しい光
08. Talking Machine
09. Punishment
凛として時雨
01. illusion is mine
02. I was music
03. DISCO FLIGHT
04. abnormalize
05. JPOP Xfile
06. Telecastic fake show
07. nakano kill you
INFORMATION
ドレスコーズは現在、1st Album『the dresscodes』を引っ提げて、初の全国ワンマンツアー「the dresscodes TOUR 1954」を開催中。もちろん、ラッカの作成した最新グッズたちも各会場で販売しています。日程は以下。
みなさん、お近くに行った際は是非!!
“the dresscodes TOUR 1954”
2013年
1月23日 京都磔磔
1月24日 渋谷O-WEST
1月27日 札幌cube garden
2月2日 広島ナミキジャンクション
2月3日 福岡DRUM Be-1
2月9日 仙台darwin
2月10日 新潟RIVERST
2月16日 梅田QUATTRO
2月17日 高松DIME
2月22日 名古屋QUATTRO
3月8日 日本青年館