『SWEET LOVE SHOWER 2008』:一日目(2008.8.30.Sat)@山中湖交流プラザきらら

Filed under: LIVE REPORT — タグ: — LUCK'A @ 2008.10.16

『SWEET LOVE SHOWER 2008』
2008.8.30 (Sat) , 31 (Sun) 
@山中湖交流プラザきらら

8.30(Sat)
EL-MALO / 9mm Parabellum Bullet / サカナクション / ストレイテナー / Superfly / SPECIAL OTHERS / 10-FEET / 東京スカパラダイスオーケストラ / DOES / BOOM BOOM SATELLITES / マキシマム ザ ホルモン / SpecialThanks (OPENING ACT)

 ここ山中湖のほとり「山中湖交流プラザきらら」に移されて行われる「SWEET LOVE SHOWER」も今年で2年目。しかも今年は昨年の2倍の動員数とキャパシティーになったという。昨年同様、我がLUCK’Aでは、オフィシャルのバスタオル&今年は新たに缶バッジ(楕円型&角型)も加えて作成。そして、イベントのサポーターである、CDショップ新星堂の購入者に付けるコットンバッグも昨年に引き続き作成。ならば我々もこのライブレポートも兼ね、その現場を確認せん(実際はこのイベントを観たかっただけだが)とばかり、加藤、小谷野、池田、福岡の4人で乗り込んだ。加藤、小谷野組は埼玉から、池田、福岡組は神奈川からと、それぞれ別ルートよりそれぞれ車で現地に向う。会場に着したのは10時45分頃。残念ながら空はご機嫌ななめ。今にも雨が降りそうな様相だ。

 遠方から疾走感とハードエッジ、それでいてシッカリとした英語の発音の女性ボーカルMisakiの歌声が届く。”トップバッターのSpecial Thanksが始まったな…”と思いながら、会場に入ってすぐの物販エリアで、彼らのプレイを楽しむ。そんな中、新星堂を覗くと大盛況。聞くところによるとオープン時から調子が良く、特典のコットンバッグも好評とのこと。まずは一安心する。続いてオフィシャルグッズの販売ブースへ。今年もバスタオルはバーンと展開してあり、去年に続き今年も完売することを祈りつつ、まずは一発目のLIKE STAGEの10-FEETを観に移動。

 多少雨がパラつき始めた中で始まった彼らのライヴ。ボーカルのTAKUMAの気合い一発を合図にライヴはスタート。3ピースとは思えないバリエーションのあるパンキッシュなナンバーを、これでもかというぐらいガツンガツン放射してくる。間には会場中でウェーブを起こさせたり、タオルを旋回させたりとエンタテインメント性もバッチリ。”午前中から凄いエネルギーを放出してるなぁ…”と感心するほど熱狂的に呼応するキッズたち。トップバッターながら、”火傷させん!!”とばかりにしっかりと会場を温めてくれた。

 ちょっと激しくなり出した雨もなんの。続いては北海道出身の男女混合ダンサブルなロックバンド、サカナクションを観にMt.FUJI STAGEに。大会場にも関わらず、いつも通りのダンサブルで至福感、そこはかとないエターナル感のある音楽性を展開してくれたこの日。彼ら越しに見える湖。しかし、その上に見えるはずの富士山は残念ながら今はまだ厚い雲の中だ。いやいや、そんなことは関係ない。今は彼らの放つグルーヴに身を委ねているだけで幸せなんだから。繰り返し生み出される的確なグルーヴと、そこに乗る独特のトボトボ感のある歌声。近未来性のあるダンサブルさを有してはいるが、その実ちょっとしたメランコリックさも有している彼らの世界観を堪能出来るステージであった。

 残念ながら「晴バンド」Superflyでさえ、この日の天候をどうすることも出来なかった。去年は”歌や演奏は聴こえるが、一体姿はいずこ?”的な濃霧の中でのライヴであったが、今年は同じ場所ながら前回とは比べ物にならないぐらい広い。これまで若者が多かったスタンディングにも大人が交じり始める。ジャケット同様、ボヘミアンルックなボーカルの越智のパワフルな歌声が会場に響き渡り、ノリの良い「Hi-Five」、ロック然とした「マニフェスト」新曲「How Do I Survive?」等々、ラストは「愛をこめて花束を」をプレイ。初めて彼女を観た人はみな、”えっ!?あの小さな体躯のどこからあんなパワフルな歌声が?”と思ったに違いない。

 続いてのMt.FUJI STAGEは、独特の”激”を放つバンドDOESが登場。”あいにくの空模様ながら、それが彼らの明るくなり切れない音楽性とカブり、逆にバッチリなシチュエーションだな…”と思いながら観る。中盤にはボーカル氏原ワタルの「いい曇天模様だね」のMC後、最新ヒットの「曇天」も飛び出し、彼らのファンならずとも飛びついていく。身体を揺らしたくなる腰にくる「サブタレニアン・ベイビー・ブルース」や新曲「陽はまた昇る」も披露。後半2曲は畳み掛けるように激しいナンバー「修羅」「明日は来るのか」を連射。多くのオーディエンスをその世界観に引き込んだ。

 そしてLAKESIDEに移動。人気の高さがフィールドのオーディエンスの密集度でも分かる。そう、続いてはマキシマム ザ ホルモンの登場だ。残念ながら途中から豪雨。そんな中、逆に火に油的なヤブレカブレの勢いに変えてしまった彼ら。ヘビーながらポップ性溢れるナンバーを連発。間には彼ら独特の流暢でサービス精神溢れるMCも数々飛び出し、「恋のスウィート糞メリケン」でのポップさと激しさの同居や、「恋のメガラバ」でのダンサブルさ、そしてラストの「握れっっ!!」の怒濤さ等々を連発。まさに嵐のように現れ、嵐のように去るステージを展開する。

 続いてはMt.FUJI STAGEにて、たゆたうように身をゆだねるがごとく、インストバンドSPECIAL OTHERに浸りに行く。独特の演奏フォーマットとフォーメーション、そしてみんなおもいおもいの帽子をかぶってプレイに興じる彼ら。1曲1曲がまるで白昼夢を観ているような心地よさの中、気づけばステージ後方より雲が切れ始めている!! さすがはMCでも言っていた通りの晴れバンドだ。あとは富士山の出現を信じながら、彼らの放つ高度なテクニックやアンサンブルから紡ぎ出される音楽に身体を委ね、身体を揺らし続けるだけだ。

 ここでブレイクタイム。30分の休憩が入る。このタイミングで加藤・小谷野組が確保したベースに戻るも、先程からの降雨で敷物に水が溜まり、座れないため、立ち話状態でお互い観たアーティストやフェス全体について色々と感想を述べあう。こんな時、先述のLUCK’A制作のスペシャ・バスタオルが非常に役に立つ。雨の時は頭からかぶれば降雨をしのげるし、肩から羽織れば寒さ対策にもバッチリ。当然4人はこの場でもこのバスタオルを大活用。見渡すと同じ用途で使っている人たちも多くいて嬉しくなる。

 LAKESIDE STAGEでは9mm Parabellum Bulletがスタンバイ。そうそう。今年は9mmのフェイスタオルもLUCK’Aで作ったのだ。ステージの前方では、そのLUCK’A作成のタオルを首からかけ、既に臨戦体勢のファンが多数。彼らから放たれる”激”を今か今かと待っている。そんな中、9mm が登場。「轟音」という言葉すら生温いと思える瞬間があるほど歪んだ音の壁を作りながらも、ボーカルは極めて歌謡的な彼らの音楽スタイル。その特質が見事に昇華された感のあった今回のステージ。10月に発売予定のニューアルバムからの曲も数多く披露したこの日は、特にその新曲類にそれらを強く感じた。いつものライヴ同様、構築と破れかぶれが同居している彼らのステージ。「Talking Machine」「Punishment」「sector」のラスト3曲のブラスト・
ビートぶりは圧巻で、観終わった後かなりのカタルシスを感じた。

 そして音源こそ昔から愛聴していたが、なかなか今までその実体を観れなかったEL-MALOを観にMt.FUJI STAGEへ。”ようやく観れた!!”と思ったら、今回を持ってアイゴンが脱退するという。ということはオリジナル・エル・マロを観れるのはこれが最初で最後のチャンス。しかとこの目にその勇姿を焼きつけさせてもらった。

 夕陽が傾き始め照明も映え出した頃、LAKESIDE STAGEにはストレイテナーが登場した。いやー、この3人は魅せる。1曲毎のドラムのナカヤマシンペイのパフォーマンスもそうだが、ベースの日向のベースでありながらも他の弦楽器的な音色を紡ぎ出す。そしてリズミカルでメロディアス、それでいてカッコ良さを有した堀江のギター。いやー、この3人は通常の5人組ぐらいのバンドにも匹敵する。と思えば、中盤には堀江がシンセの前に座り、コールドプレイばりにダイナミックで美しい歌を披露したりと懐も奥も深い。

 この日のMt.FUJI STAGEのトリを飾ったのは、日本が世界に誇るエレクトロ・クラッシュ・グループ、BOOM BOOM SATELLITES。2本のフライングVから放たれる音の洪水と記号にも似た言葉の洪水に僕も含め周りもトランス状態で踊りまくる。観始めて早10年。観る度にスケールアップしていく彼ら。以前はビッグビート気味だった彼らの音楽性も、今やエレクトロ・クラッシュを上手く取り入れ、独自のブン・ブン・サウンドを放っている。いやー、彼らの音楽は最強だ。

 そして、ラストは東京スカパラダイスオーケストラ@LAKESIDE STAGE。世界各国をまたに駆け、言葉ない音楽性で海外でも人気の彼ら。残念ながらスカパラの精神的支柱&アジテータだった冷牟田が脱退したようだが、それを埋めるべく各人が奮闘。その不在を感じさせないいつも通りのステージを体感させてくれた。「ルパン三世’78」のスカパラ・アレンジや、「Perfect Future」「White Light」「Pride Of Lions」とラスト3曲で完全に会場はダンスホール状態に。老若男女会場中が彼らの音楽に合わせ踊る、踊る。しかも一応にみんな幸せそうだ。アンコールでは「Come On!」をプレイ。終始エンターテイメント性溢れる楽しいステージで一日目の幕を下ろしてくれた。


<セットリスト>

10-FEET
M-1.STONE COLD BREAK
M-2.VIBES BY VIBES
M-3.JUST A FALSE! JUST A HOLE!
M-4.U
M-5.goes on
M-6.RIVER
M-7.2%
M-8.4REST

サカナクション
M-1.インナーワールド
M-2.三日月サンセット
M-3.サンプル
M-4.マレーシア32
M-5.(新曲)
M-6.ナイトフィッシングイズグッド

Superfly
M-1.Hi-Five
M-2.マニフェスト
M-3.Oh My Precious Time
M-4.愛と感謝
M-5.嘘とロマンス
M-6.How Do I Survive?
M-7.愛をこめて花束を

does
M-1.戯れ男
M-2.シンクロニズム
M-3.曇天
M-4.サブタレニアン・ベイビー・ブルース
M-5.陽はまた昇る
M-6.色恋歌
M-7.修羅
M-8.明日は来るのか

マキシマム ザ ホルモン
M-1.「F」
M-2.シミ
M-3.What’s up,people?!
M-4.恋のスウィート糞メリケン
M-5.恋のメガラバ
M-6.握れっっ!!

SPECIAL OTHERS
M-1.STAR
M-2.Night paradice
M-3.Mambo No.5
M-4.AIMS
M-5.Laurentech

9mm Parabellum Bullet
M-1.Discommunication
M-2.Supernova
M-3.Wanderland
M-4.Psychopolis
M-5.The World
M-6.Living Dying Message
M-7.Talking Machine
M-8.Punishment
M-9.sector

EL-MALO
M-1.Earth Landing Over Drive
M-2.Homebound Blues
M-3.Limit45
M-4.Chase”追跡96″
M-5.COLOR
M-6.Blind

ストレイテナー
M-1.ALIBI
M-2.PLAY THE STAR GUITAR
M-3.Discography
M-4.BERSERKER TUNE
M-5.KILLER TUNE [Natural Born Killer Tune Mix]
M-6.SIX DAY WONDER
M-7.Melodic Storm
M-8.TRAIN

BOOM BOOM SATELLITES
M-1.DIG THE NEW BREED
M-2.EASY ACTION
M-3.MORNING AFTER
M-4.INTERGALACTIC
M-5.KICK IT OUT

東京スカパラダイスオーケストラ
M-1.(We Know it’s)All or nothing
M-2.TONGUES OF FIRE
M-3.A Song For Athletes
M-4.964スピードスター
M-5.ルパン三世’78
M-6.Perfect Future
M-7.White Light
M-8.Pride Of Lions
EN1.Come On!

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