ちっぽけな大問題
これが「ちっぽけな問題」なんだろうなって事は薄々気づいている
だけど、目の前に横たわっている「問題」は常に「ちっぽけな問題」では片付けさせてくれない程、その当時は常に「大問題」
いつもの如く、これを「ちっぽけな問題」と笑い飛ばせるには、やはりあともう少し時間がかかりそうだ
過去にはこれ以上の「大問題」なんて多数あった
だけど、そのどれらよりも今はこれが「大問題」
今だから「ちっぽけだった」と笑って話せる、「大問題」も過去には多々あった
その時、その瞬間は目の前が真っ暗で、誰の意見も無責任な気休めにしか響かなかった
まっ、自分も悩んでいたり問題を抱えている人には、そういった声の掛け方しか出来なかったんだろうけど
“過去の危機一髪に比べれば…”と思えば思うほど、気は楽になるけど、今はまだ「大問題」のまま
そう考えると、当事者にとって「ちっぽけな問題」なんて何一つ無い
次々と降りかかってくる「大問題」も、上書きされるように前の「大問題」はいつの間にか「ちっぽけな問題」にすり変わっている
あの時はあんなに自分を真っ暗にさせて、頭を抱えさせていたのに
「さぁ、次の問題です」とばかりに、また新しい「大問題」を突き付けてくる
その度に前の「大問題」は常に「今の大問題に比べれば…」と「ちっぽけな問題」として片付けられていった
頭のどこかでは、「ちっぽけな問題」とは分かっているけど
今はまだ「ちっぽけ」とは称す事が出来ない
いつかは乗り越えられたり、解決するであろう事は分かっている
これを「ちっぽけな問題」と片付けられるには、次の「大問題」まで待たなくちゃならないみたいだ
ところで「ちっぽけ」の語源って何だろう?
辞書を引いても一向に出て来ない
「ちっぽけ」の意味を探す方が全然「大問題」だ