<span style="color: #6600cc;">まずは幸せになるための方法を5種 少年性を多分に擁したHOW MERRY MARRYの1stミニアルバム</span>
HOW MERRY MARRY
FIRST MINI ALBUM
『バイ マイ onlinesverigecasinon.com タウン』
ESCL-3643
¥1,500(tax in)
【EPIC RECORDS】
NOW ON SALE
<少年性>なんて、まるで「賢者の贈り物」だ。
「少年」と呼ばれていた頃は、あんなにも大人になりたがっていたのに、大人になった今では、こんなにも少年の頃に戻りたがっている。きっとそれは、少年の頃は手に届かなかったものが大人になれば手に入れられると信じ、大人になってそれらを手にしたのはいいが、それと引き換えに尊いものを失ったことに気づくからなのだろう。
では、その失ったものは何だろう。それこそが<蒼さ>だったのではないかと思う。この蒼さこそが、少年が社会に抗う唯一の武器として、あるときは振り回し、あるときは振りかざし、あるときは振り抜いて、突き進んで行く術であった。
勘違いしないで欲しい。この少年性とは、決して、歳が若いとか、幼いとか、拙い(つたない)とか、そんな類の称しではない。大人と呼ばれる風体でも、それ相当の齢を重ねていても、少年性を保った大人は沢山いる。要はその<蒼さ>を持っているかどうかだ。
いや、これは少年と例えているだけで、もちろんそれらは少女にも当てはまること。
そういった意味では、その少年性を多分に感じるバンドが、この新人ロック・ポップ・バンド、HOW MERRY MARRYと言える。
このHOW MERRY MARRYは、ボーカル&ギターの工藤 圭一、ギターの伊藤建太郎、ベースの秋山 オサム、ドラムの河添将志から成る4人組。2004年、高校時代からの親友だった工藤・伊藤を中心に結成され、その後、秋山が加入し前身バンドとして都内ライブハウスを中心に活動。2008年の前ドラムの脱退を期に、を自分たちの奏でる音楽で体現していくべく現在のバンド名に改名。2009年3月にはドラマー河添が加入し、その後もライヴを中心に精力的な活動を行ってきた。
そんな彼らの1stミニアルバム『バイ マイ タウン』には、上記の少年性が多分に含まれている。
歩くテンポにも似た4つ打ちを基調とした適度な上昇感を有した、キラキラとしたサウンドの上、第二の故郷に骨を埋める密かな覚悟が多くの共感者を生みそうな「バイ マイ タウン」。まさに少年の如く、ありったけの気持ちを高揚感溢れるサウンドの上、ストレートに吐き出した「少年」。王道ささえ感じる歌謡的な旋律も耳を惹く、センチメンタル性に満ちた、幅広い年齢層に受け入れられそうな「サヨナラレター」。TVアニメ「ソウルイーター・リピートショ―」のエンディングにも起用され人気の高い、アイデンティティの保持のための抗いを疾走感溢れるサウンドの上、叩きつけた「ノーザンライツ」。彼らのグループ名に込められた想いを思い返させ、くじけそうになる気持ちの向こう側に待っている自分の夢や愛しい人を思い浮かばせる壮大なミディアムナンバー「みのり」の5曲を収録している。
「”早く明日が来ないかな…”と楽しみに眠りにつくのが少年時代」とは、誰のセリフだっただろう?
まさしく、この『バイ マイ タウン』には、キラキラとした明日に、今でも充分にワクワクできる、そんな少年性がたっぷり詰まっている。
「HOW MERRY MARRY=幸せになるための方法」。僕は彼らの歌を信じたい。
【池田スカオ和宏】
【SONG LIST】
1. バイ マイ タウン
2. 少年
3. サヨナラレター
4. ノーザンライツ (TVアニメ「ソウルイーター リピートショー」エンディングテーマ)
5. みのり