もしかしたら自分は罪を犯しているのかもしれない
ちょうど昨日。出勤中の総武線で、たった2駅、所要時間約5分ながら、またもやミラクルな光景に遭遇しました。
それは午前11時近くの車両と車両の連結に近いドアの付近のつり革につかまっていた時のこと。電車の中は、ほどよく席が埋まっている程度の状態で事は起こったのです。
この総武線。降車地のホームの出口付近で降りたい人が比較的多いようで。けっこう頻繁に車両から車両へと移動をする人がいるんです。そんな中、かなりキッチリとしていないとガマン出来ない性格と思しき人が、その車両には座っていて。隣の車両からの移動中、その開けたドアをキッチリと閉め切らない人が現れる度に、「もう!!」と言いながら、自分の席から、その開けっ放し、もしくはキッチリと締め切れていないドアまで、その距離15mぐらいを、キチッと閉めに行き、し終えると悦な表情で自分の座っていた席に戻るという行為をくり返していたんです。(ちなみに、それよりももっと車両と車両の近くに居る人は、ドアが開いたままでも平然と本を読んだり、ボーッとしたりしていました)
それを3度ばかり繰り返していた光景を、”こういう人って居るんだなぁ…”などと思い、眺めつつ、間もなく自分の降車駅が近づく時に、その光景が目に入ったのです。
なんとその人が3度目にドアをキチッと締めに行っているその間に、そこの席が空いていると思った人がおり、その席に何も知らずに座ってしまったのです。戻って、自分の席が座られてしまった事に、「エエッ!?」という落胆の声を上げ、その信じられない光景に愕然としつつも、その彼は、”ここは僕の席だったんだ!!”的なプレッシャーを、あえて他の席がチラホラ空いているにも関わらず、その人の前のつり革につかまる事により与えていたのでした。僕もホームに電車が着き、発車の合図が鳴るギリギリまで、その光景を観察していたのですが、その後から座った人は、つり革につかまっている人の無言のプレッシャーにも全く存ぜずの姿勢を崩さず。結局降車し、電車が走り出しても、その決着を見る事は出来なかったのでした。
”もしかしたら自分が罪を犯していたかもしれないのに、それに気がついていないことってあるんだろうな…”と、逆に、その後から座っている人に何となくのシンパシーを感じたのでした。かく言う僕も、この性格なので、犯していてもそれに気づかないことが多いんだろうなぁ…(笑)。
すみませんね、みなさん。