5人逮捕
これはちょっと前、もう一ヶ月以上の前のことなんですが。更新するネタも無かったので、パッと想い出したこともあり、当人の名誉の為、固有名詞は控えさせてもらいますが、ここに載せさせていただきます。
それは昨年暮れ、某バンドのライヴ後の打ち上げまで久々に付き合った時のこと。
時間は深まり、いつしかそこのボーカルと、半ば差し気味に呑んでいた時に起こりました。
まあ、彼とは以前から仲も良く、たまに呑んだりもしていたんですが。その時々で、”ハーッ!?”とか”エーッ!?”といった発言を真顔でスラッと言うヤツで。難しい表現や感心する描写等は天下一品なんだけど、いわゆる一般常識的な言葉が逆に欠落しているところもあり、その日も耳を疑う発言があったので、ここに記したいと思います。
その彼と呑みながら色々と話をしているうちに、ちょうどその頃にあった久留米の銃の乱射事件に話が及んだんです。常日頃、わりと時事に弱いはずの彼でしたが、この日は珍しく自分からこのネタをふってくるのと同時に、他にも最近の事件について、彼なりの見解等を語り出したんです。
その内、フッと彼の口から、「でも、池田さん。どうしてみんな複数で犯行を行う時は5人で行うんですかね?」などと、不思議な言葉が出たんです。とは言え、僕も最初は、”何のことかちょっと分からないが、そう言えば、最近は集団で犯行を行うケースも多く、それがたまたま5人だったし、昨今重なっていたのかな?”程度に思い。さもありなんな感じで、「ホント、何でだろうね?」と、”最近の事件で俺が知らないだけなのだろう”と思いつつも、返したのでした。そこから彼の、「でも、3人とか4人とかじゃなく、みんな5人なんですよね、けっこう以前から」の発言に続き。彼なりの「何故、5人で犯行を行うのか?」について少々熱っぽく語り出した。
何だかちょっと分かりにくい見解やこじつけを色々と説明し出したので、ちょっと面倒臭くなった僕は、「バスケも5人だし、5人だとチームワークのバランスが良いんじゃ?」などと適当に返していたんです。そして、遂には決定打として、彼から「でも、逮捕されるのが5人で、他にも居るかもしれませんね」的な発言に到り、そこでようやく僕もピンと来たんです。
そう、彼は「誤認逮捕」を「5人逮捕」とずっと思っていたようなんです(笑)。
いやー、バカでしょう(笑)。
彼はけっこう良い歌詞を書くし、それが多少評価もされているんです。それが「5人逮捕」とは…。世の中、分かりませんね(笑)。
次の彼の歌詞に、もし「誤認逮捕」なる言葉が出現したら(そんな歌詞ないでしょうが)、それは僕が教えてあげたと思って下さい(笑)。