カメラマン川内倫子× LUCKON = 36.5℃
CDジャケット制作の裏側とカラクリ
「今」とこれからのロックシーンを代表する、
新世代バンドをコンパイルした”2011年” 決定盤ロックコンピ。
現代社会に生きる、”ネガティブ世代”の若者の背中をそっと押してくれる歌ものロックを収録。
日々、不安な思いや、自分ひとりで抱えている思いをどこへも発散できず、
分かり合える人をどこかで探している、、、、、
冷たくもない、温かくもない、不思議と感じる「生あたたかさ」を表現する新世代ロックバンドを収録。
これまでになかった感覚のコンピレーションアルバムです。(クラウンHPより)
ジャケット写真を手掛けるのは、人気カメラマン”川内倫子”氏!
ジャケットを手掛けるのは、日常のリアルを独特な表現で写し出す、人気カメラマンの川内倫子。
今作品に使用される写真は、すべての写真でひとつのテーマを描いたストーリー性のある作品となっており、これが本邦初公開。
ジャケットについて彼女は「この企画にぴったりなイメージの写真を選びました。ある種の諦念とかすかな希望のようなもの、目と耳で感じてもらえたらと思います」とコメントしています。(cdjournal.comより)
アートディレクション&デザインを手掛けるデザイン集団“LUCKON(ラクオン)”
36.5℃ 「ロゴ」
ジャケットのロゴは今回のコンセプト、冷たくもない、温かくもない“生あたたかさ”「36.5℃」から体温計を連想させるデジタル文字でデザインしました。
「℃」が小さいのも体温計の画面を見た感じを表現した、というわけです。
実は写真の邪魔をしないように書体を細くデザインする、という細かい気配りがあったりします。
36.5℃ 「レーベル(盤面)とバックインレイ」
バックインレイとその裏のアーティスト表記、これは表裏で繋がっているといってもいいんです。
表裏合わせると左の写真のように、アーティスト達が光に向かって行くような構図になります。
ちょうど“希望”や“未来”に向かって行くような表現になっているのではないでしょうか。
そして少し隠れた要素があるのですが、下の図のようにCDケースを分解してバックインレイの表裏を逆にしてみれば…レーベルのトンネルの写真がピッタリとインレイの写真と合う。という仕様になっています。
どちらを表にしても曲のリストが見れるので好みに合わせてジャケットをカスタマイズしてみては?
36.5℃ 「ブックレット」
ブックレットも写真との関連性を待たせてあります。
左の写真は裏表紙(表4)の写真なのですが、この雪原とも砂漠とも見えるイメージをブックレット本文に関連づけました。
最初は砂のような暗闇が覆っているんですが、ページをめくるごとに段々と明るくなって行きます。
これは歩みを続けることによって、まるで不安が晴れて行くかのような、
そんな雰囲気を表現するためのページネーションとなっています。
36.5℃ 「3つの写真を…」
最後に表紙とブックレットがセパレートしている理由を説明します。
表紙中(表2、3)とバックインレイの裏の色は実はトンネルの写真のコンクリート色のイメージなんです。
図のようにインレイを下にして表紙を重ねるとトンネルのイメージが立体的に表現できるわけです。
全てが繋がっていて温かい光が覗き込んで、それに向かって行くような全体のストーリーがここで完成します。
Rock Compilation Album
「36.5℃」
CRCP-40288 2,300(tax in)
【NIPPON CROWN】
2011.1.19(wed.)release
<収録曲 / アーティスト>
1.無題 / amazarashi
2.少年の掌 / ハイスイノナサ
3.orange juice / dry as dust
4.きたない世界 / 秀吉
5.shoegazer(t.d.b.b DEMO) / SuiseiNoboAz
6.HE IS MINE / クリープハイプ
7.バケツの中でも / 踊ってばかりの国
8.黒猫のコーラ / 0.8秒と衝撃。
9.ベートーヴェンを聴きながら / THE UNIQUE STAR
10.Stay tune / today is the day
11.白昼夢 / caroline rocks
12.Stranger / WHITE ASH
13.Annie / カフカ
14.バー / wooderd chiarie
15.夢遊病 / Antelope
川内倫子 Rinko Kawauchi
HP→http://www.foiltokyo.com/gallery/artists/rinkokawauchi.html