約20年ぶりに北斗の拳を読み返してみて
最近、取材の仕込みや、このブログの仕込みをする以外は、通勤時に「北斗の拳」のコミックを読みながら、出社している。もちろん、文庫版。当然、大人ですから。
当時高校生の頃にリアルタイムで読んで以来だから、20数年ぶりの読み返しとなる。セリフもあまりない為、スッス読めることもあって、毎日2冊づつカバンに入れている。そして、電車を降りる時にはスッカリ気分はケンシロウになっており、強くなった気分にさせてくれる。
「お前はもう死んでいる」
思えば高校の頃は、年がいもなく「北斗の拳ごっこ」をやっていたな…。アタタタタタ…
とか
ヒデブ、アベシ
とか
秘孔を突いたり突かれたり。
もちろん私は突かれる方が多かったのですが(笑)。
今、ちょうど10巻。ケンシロウとラオウの最後の兄弟対決の真っ直中だ。まもなく、ラオウの死に際の名セリフ「我が生涯に一片の悔いなし」の立ち往生シーンが出てくるのだろう。楽しみだ。
だけど、やっぱり20年ぶりに読んだだけあって、所々印象に残るシーンは覚えているも、筋的にはほとんど覚えていなく、まるで初見のように1ページ1ページ、ワクワクドキドキしながらページをめくっている。
だけど、久しぶりに読み返したということもあり、いささか客観的な見方をしている為か、色々な変化に気付く。
例えば、主人公ケンシロウの表情。最初はいかにも当時連載していた「少年ジャンプ」ゾーンのフェイスだったのだが、気づくと「ヤングジャンプ」や「ビジネスジャンプ」ぐらいの劇画調になっており、ケンシロウの顔もストイック&凛々しくなっている。
あと、人物の大きさ設定も、よくよく見ると対比に疑問がある。
ラオウが乗る黒王なる馬は足が大人の背丈ぐらいある。この黒王からラオウの丈を想像するに、ラオウの背丈は3.5mぐらい。ケンシロウとラオウはほぼ同じ丈に見えるので、ちょっと小さく見積もっても3m。とすると、ケンシロウといつも道中一緒のリンとバットは、だいたいケンシロウの2/3ぐらいに見えるから、2mぐらいか?で、でっかい!
それから、登場してきた時の巨大さから、闘っているうちに段々と小さくなっているのも、気になるが、これは「北斗の拳」に限ったことではなく、当時の「少年ジャンプ」を飾った、対決/友情ものでは、当たり前の設定とも言える為、ある意味、踏襲していたと言えるか(笑)。