自分たちの姿勢にも似た、温かくも確実に伝わる伝達方法をTシャツに込めて…
ウリョン(cutman-boocheのボーカル&ギター)
小宮山(cutman-boocheのドラム)
━今回のTシャツのデザインは、最新アルバム『Hello?』のジャケットとリンクしているんですね。
小宮山●そうなんです。大阪在住のシンヤ君という友達のデザイナーから今回のジャケットのモチーフを幾つか出してもらって。その中で糸電話のアイデアがあったんです。
━今回のビジュアルに於いて重要な意味合いを持ちそうな、この糸電話ですが。これを選んだポイントは?
ウリョン●TWITTERやMixi、Blog等、これだけ進歩的なコミュニケーションツールがある現在に、糸電話ってなんか自分たちらしいなって。僕らの根本は良い曲を書き、それを作品として聴いてもらうか、ライヴを通して観てもらうかのどちらかで、それらは自分らにとって非常に大事なコミュニケーションツールですからね。BlogやTWITTERって凄く便利な半面、逆にヤメるのも簡単じゃないですか。縁を切ろうと思ったらすぐ。それを薄い繋がりとまでは言わないけど、それらに比べれば、糸電話は、より繋がりがリアルな感じがして。
━最もシンプル且つ伝わる方法論ですもんね。距離も近いし、温かさも伝えられるし。
小宮山●これに勝るダイレクトな伝達方法はないですよ。一本の糸でキチンと繋がってるし。
ウリョン●以前、知り合いから、「cutmanの歌は、ロックにも関わらず、人間くさくて懐かしい感じがして。そこが良いところかもしれへんな…」と言われたことがあって。今回、その僕らの良さと糸電話がリンクしたんです。いわゆるライヴでの直のコミュニケーションや、音源を通してメッセージを送るといった昔ながらの伝達方法が、今回のジャケットには非常に表れてるんです。ならば是非、これをTシャツにも落し込もうと。今までは色々とそこにデザインを施したりしてたんですが、今回はほぼまんまですから。歴代最もジャケがそのまんま載ってる感じかもしれない。
━その辺りのこだわりやコンセプトがあると、ファンとしてもより意義のあるものになるでしょうからね。
ウリョン●まっ、普段この辺りってほとんど語る機会もないですからね(笑)。
━で、それをシルエット風にして、刺繍っぽい仕上がりにしていますが、これは?
小宮山●最初は糸電話繋がりで”刺繍がいいな”なんてアイデアもあったんです。だけど、それだとちょっと割高になってしまうようで(笑)。そんな中、LUCK’Aさんから「発泡プリントという手法を使って、刺繍のように立体感を出すことが出来る」というアドバイスをもらって、最終的にコンセプトとキチンとリンクできたんで嬉しかったですね。
━偶然もありますが、最終的には非常に良い組み合わせになったのでは?
小宮山●ですね。あと、イラスト的にはシンプルなものなんで、収まりが良すぎると普通っぽく映る懸念もあったんで、そこにちょっとした小憎い細工は入れたかったところでもあって。色見も最後まで妥協せずこだわりましたからね。
━以前にも発泡プリントを使うことはありましたが、今回のように刺繍に見立てた使い方はなかったので、一度やってみたかったんですよね。ここで実現できて嬉しいです。LUCK’Aにとっても財産になりました。
そして実際に出来あがった実物を見ていかがですか?
ウリョン●ばっちりですね。
小宮山●ジャケットを始め、PVやアーティスト写真等、ビジュアル面も今までの土臭い感じから、今回は多少爽やかでフレッシュな感じへとシフトしたんで、その涼しげで爽やかな感じは、上手く出せたし、ハマったかなと。時期も夏だし、おかげさまでこの季節にピッタリなものが出来ました。
━今後作ってみたいものがあったら教えて下さい。
小宮山●いずれはパーカーも作ってみたいですね。
ウリョン●僕はバスケットをやるんで、リストバンドが欲しいですね。メーカーさんのロゴみたいに、自分たちのロゴでも入れて。”どこのブランドなん?それ?”みたいな(笑)。タオルがわりに汗も拭けるし、アクセサリーとしてもいいし。僕なんて『スラムダンク』の宮城リョータばりに2つ付けて、バスケをしている時がありますから(笑)。
―是非、近い将来にも実現させたいですね!
【ズバリ!メイキングポイント】
今回のポイントは何と言っても、刺繍ステッチ風の発泡プリントですね。
この手法の難しいところは、ステッチの巾、長さ、間隔とすべてのバランスが上手くいかないとリアルな感じに見えないということです。これがうまく一発勝負でハマりましたね。
さらに糸電話の糸とバンドロゴを染み込みプリントにすることで、全体に立体感を出しています。
言わなければわからないところへのこだわりも、アーティストならではですね。
すべてがリンクし、とても素晴しい作品になったと思います。
是非、手に取って見てもらいたいです!
マーチャンダイザー kAto
【今回のGOODSはここでGET】
ROCK IN JAPAN FES. 2010その他ライブ会場
【MEMBER】
L to R
Vo.& G.ウリョン
Dr. & Cho 小宮山純平
【PROFILE】
2002年にウリョン(Vo & Gu)と林周作(Ba)、小宮山純平(Dr)により大阪で結成。「音楽の可能性と時代性」の模索をしながら常にその評価を受けてきた。2004年8月 1st mini Album 『cutman-booche』発表。2005年8月、2nd mini Album『clisco line』発表。2006年7月、1st maxi single『troppin’ time』発表。2006年11月、3rd mini Album 『spinach del sol』発表。2008年3月、1st Full Album『Permanents』発表。2009年6月、P-vine recordsに移籍し、2nd Album『my way』発表。その後、ベースの林の脱退を経て2人組に。ギターボーカルとドラムという自由度の高い編成とウリョンの歌声を武器に音楽の旅を続ける。ライヴには定評があり、FUJI ROCK FESTIVALへの2回連続出演を初め、数々の野外フェスティバルにも出演している。2010年6月には3rd Album『Hello?』発表した。
【PACKAGE ITEM】
3rd ALBUM
『Hello?』
PECF-3005
¥2,100(Tax in)
【P-VINE RECORDS】
NOW ON SALE
M-1. HAYAI ROCK
M-2. 夏のかけら
M-3. トキノカットウ
M-4. age
M-5. 立ち上がれ
M-6. 揺らぎ
M-7. ナニマニ
M-8. ○月×日
【LIVE INFORMATION】
http://www.cutman-booche.com/gig/